ライバル2剣士、V2けん引 九州学院の大将・槌田選手と中堅・佐藤選手

西日本新聞

玉竜旗で優勝し、佐藤選手(左)と握手を交わす槌田選手=マリンメッセ福岡 拡大

玉竜旗で優勝し、佐藤選手(左)と握手を交わす槌田選手=マリンメッセ福岡

 29日の玉竜旗高校剣道大会で九州学院(熊本)を連覇に導いた原動力は、チーム内のライバル2人だった。大将を務めた槌田祐勢(ゆうせい)選手(17)と中堅の佐藤祐太選手(18)=ともに3年。小学生時代から競い合い、中学から同じ九州学院に進学。互いに鍛錬して力をつけ、今大会でも大事な局面でそれぞれ活躍した。

 福岡大大濠との準々決勝。九州学院が初めて追い込まれた場面で、槌田選手が相手副将と大将を連破。逆転勝ちを呼び込んだ。どよめく会場。「このままでは手柄を槌田に全部持っていかれる」。発奮した佐藤選手は決勝で1人を抜き、チームに勢いをつけた。「あれが大きかった」と米田敏朗監督。

 2人が小学生の時、槌田選手は熊本市、佐藤選手は福岡県で暮らしていたが剣道大会で何度も顔を合わせた。当時、槌田選手は負け続け、中学ではサッカーに打ち込むつもりだったという。父親の浩興さん(53)は「佐藤君に勝つまでは剣道をやめるなと言い聞かせたんです」と振り返る。

 槌田選手は父親の勧めで、佐藤選手は次兄が進学していたことから、中高一貫の九州学院へ。中学1年から同じ寮で生活している。中学3年の時、全国大会決勝で敗退。「高校では自分たちの代で必ず日本一になる」と誓い合ったという。

 頂点に立っても互いに喜び合うような姿は見せなかった2人。槌田選手が佐藤選手に声を掛けた。「もう一つあるぞ」。8月の全国総体を見据え、高め合う関係は続く。

=2015/07/30付 西日本新聞朝刊=

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