九州学院最強の証明 2年梶谷、星子新戦力決めた

西日本新聞

【男子決勝・九州学院‐島原】松崎(島原・左)から決勝の小手を奪う星子(九州学院) 拡大

【男子決勝・九州学院‐島原】松崎(島原・左)から決勝の小手を奪う星子(九州学院)

 2年生の副将が粘る宿敵の隙を見逃さなかった。2年連続で同カードとなった島原との決勝。相手大将が面を打ち込んできた瞬間、九州学院の星子が出ばな小手を決めた。「小手は狙っていない。体が反応した」。無心の一撃で決めた2連覇に笑みを浮かべた。

 星子は福岡大大濠との準々決勝で相手副将に敗れた。「槌田先輩からはおまえで決めろと言われていたのに…。自分のミスを先輩に助けられた」。大将槌田に2人抜き返してくれた借りを返そうと気合を入れ直した。福岡舞鶴との準決勝で相手大将に小手で1本勝ち。槌田に準々決勝の1度しか頼らず、大旗をつかみ取った。

 流れを引き寄せたのも星子と同じ2年生の先鋒梶谷だ。実力が接近している3年生を入れる案もあったが、経験を積ませようという米田敏朗監督の配慮で抜てきされた。

 「メンバーに入っていない先輩のためにも頑張らないといけないと思った」。本間に代わって初登場した龍谷(佐賀)との7回戦で3人を抜くなど通算5勝4分け。相手先鋒に面で2本勝ちし、次鋒と引き分けてチームにリードをもたらした。

 昨年の高校3冠を主力で経験したのは槌田だけ。それでも日本代表の山田凌平(明大)ら上級生の胸を借りる稽古は、試合以上に厳しかったという。熊本・高森中3年時に全国中学校大会で団体優勝に貢献した梶谷も「1年から試合に出るつもりだったのに、全然出られなかった。層が厚く、もっと頑張らないといけない」。勝ってなお危機感を口にするように、高いレベルでの競争が常勝軍団をつくっている。

 2年連続高校3冠に王手をかけただけでなく、来年の玉竜旗では史上3校目の3連覇が懸かる。「3冠も来年もまだある。全力では喜べません」と梶谷。新たに2年生コンビが台頭した王者に当面隙は見当たらない。

=2015/07/30付 西日本新聞朝刊=

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