兄弟、約束の甲子園 初戦勝てば対戦も

西日本新聞

互いの健闘を誓って握手を交わす九州学院の兄・柳内一輝選手(左)と、龍谷の弟・孝敬選手 拡大

互いの健闘を誓って握手を交わす九州学院の兄・柳内一輝選手(左)と、龍谷の弟・孝敬選手

 兄弟で立つ甲子園の夢舞台-。第97回全国高校野球選手権大会に、九州学院(熊本)の柳内一輝選手(3年)と、弟で龍谷(佐賀)の孝敬選手(2年)がそろって出場する。幼い頃から、いつも一緒に野球をしていた兄弟が、別々の高校に進んで目指した甲子園での対決。憧れの地で再会した2人は「お互いに上り詰めよう」と固い握手で健闘を誓った。

 高校球児だった父和彦さん(44)の影響で、一輝選手が小学1年のとき、2人そろって野球を始めた。地元・佐賀県鳥栖市の「田代本町少年野球」時代には兄が投手、弟が捕手でバッテリーを組み、中学時代も同じチームでプレーした。「甲子園」が共通の目標になったのも、その頃だ。

 転機は孝敬選手の高校進学。一輝選手はすでに強豪九州学院に進んでいた。背中を追いかける「憧れの存在」でもあった兄と、いつか対戦してみたい-。孝敬選手は悩んだ末に龍谷の道を選んだ。甲子園での対決は、兄弟で暗黙の約束事になった。

 それぞれの県大会では、一輝選手が遊撃手、孝敬選手は一塁コーチとして活躍。ベンチ入りする18人にも選ばれた。甲子園では互いに初戦を勝った場合、組み合わせ次第では3回戦で戦う可能性もある。

 和彦さんは、2人の息子が甲子園に出場することを喜ぶが、対戦となれば「どちらを応援するか悩ましいですね」。ライバル心を隠さず、2人は口をそろえた。「初戦は勝てよ。でも対戦したら絶対に負けない」

=2015/08/05付 西日本新聞朝刊=

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