鹿児島実、19安打18点発進 1番有村4安打

西日本新聞

3回1死、左前打を放つ鹿児島実・有村=甲子園球場 拡大

3回1死、左前打を放つ鹿児島実・有村=甲子園球場

 鹿児島実が圧勝した。1番有村が4安打で4番綿屋が4打点。途中出場の最上も2安打3打点と打線全体が機能した。五回には8長短打にスクイズ(記録は安打)も絡めて一挙に10得点。守りも堅く、先発の橋本らをもり立てた。北海は鎌仲の2点本塁打などで序盤は僅差の試合を演じたが、投手陣が痛打されて大敗を喫した。

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 試合前から「フルスイング宣言」していた一振りで緊張が解けた。試合前の始球式。マウンドの王会長の姿に、鹿児島実の1番有村の胸は高ぶった。「いい球に驚きました。緊張したけど、あの1球でほぐれた」。外角低めの球を気持ちよく振り、甲子園の大観衆も味方に付けた。

 試合前日から「王さんに運をもらいたい」と熱望した有村は、その言葉通りに直後の初球を右前に運び、相手のミスも絡んで先制のホームを踏んだ。この日は5打数4安打1打点で3得点。投手でも2番手で2回2/3を無失点に抑えた。

 夏の開幕試合での18得点は、1988年の常総学院(茨城)の19得点につぐ歴代2位タイの記録だ。五回は開幕試合では1イニング史上最多となる10点を奪った。宮下監督も「まさかあんな展開になるとは」と目を見張るほどの猛打だった。

 春夏計26度の出場を誇る同校にとっても18得点は1試合最多。全国最多の夏36度の出場を誇る北海を圧倒し、創設100年の大会で最初に校歌を歌った。有村は「1番打者として流れをつくろうと思った。4安打は出来過ぎ」と胸を張った。

 83年夏の開幕試合では横浜商(神奈川)に敗れたが、32年前の借りも返した。2回戦は中京大中京(愛知)と対戦。有村は「節目の年にいいスタートが切れたけど、これからです」と気を引き締めた。学校創立100年目の鹿児島実は、県勢初の夏の頂点を見据えている。

=2015/08/07付 西日本新聞朝刊=

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