鹿実、善戦も力尽く 橋本、有村継投実らず

西日本新聞

中京大中京に敗れ、肩を落とす鹿児島実の選手たち 拡大

中京大中京に敗れ、肩を落とす鹿児島実の選手たち

 中京大中京が1-1の六回、5連打で3点を奪った。1死二塁で矢田崎が勝ち越しの中前打を放ち、さらに満塁から内藤の右越え2点二塁打で加点した。先発の上野は緩急をつけ、7安打3失点で完投した。

 鹿児島実は三回に有村の適時打で同点とし、七回も1点差まで詰め寄ったが、投手陣が打ち込まれ、終盤に突き放された。

 粘りは届かなかった。夏の選手権7度の優勝を誇る中京大中京と五回まで同点。六回に3点を勝ち越された直後、七回に2点を奪って食い下がったが、さらに突き放されて力尽きた。「五回までは理想的な展開だった。終盤の粘りで相手が上だった」。宮下監督は地力の差を痛感した。

 先発したエース橋本は五回まで1失点と力投したが、六回に5連打を浴びて3失点。「前半は低めを心掛けた投球ができた。それを引っ掛けてくれたが」と悔やんだ。六回1死二、三塁で2番手の有村に交代。その場はしのいだ有村も七、八回で3点を失った。

 学校創立100年目の節目に4年ぶりの甲子園出場と地元は沸いた。ただ、選手はその先を目指していた。「出るだけでは満足していなかった。中京大中京を破れば脱皮できる。勝って上にいきたかった」と捕手の築地は悔しさをかみしめた。

 鹿児島県勢の夏8強以上は2006年の鹿児島工以来ない。鹿児島実は1996年に準々決勝に進んだのが最後だ。「全国優勝が目標。この悔しさを持って夏の優勝を目指したい」と宮下監督は誓いを立てた。甲子園100年のこの夏が、鹿児島実にとっての新しいスタート。頂点を目指す闘いが始まる。

=2015/08/13付 西日本新聞朝刊=