創成館、力出し切った 観客の拍手鳴り止まず

西日本新聞

健闘した選手に拍手を送る創成館の応援団 拡大

健闘した選手に拍手を送る創成館の応援団

 余すことなく自分たちの野球を見せつけた-。第97回全国高校野球選手権大会で、県代表の創成館は14日、高崎健康福祉大高崎(群馬)と対戦し、3-8で敗れた。機動力が持ち味の相手に盗塁を許さなかった堅守。逆転されても同点に食らいつく打線。「よく頑張った」「ナイスゲーム」。西日を浴びた三塁側アルプス席には、ナインをたたえる拍手がいつまでも鳴り響いた。

 ♪今日の相手は健大 勝つのは俺たち創成~

 一回表、景気づけの「トレイントレイン」の替え歌が終わった直後だった。先頭の鳥飼立樹選手(3年)が左中間フェンス直撃の三塁打。犠飛で先制点を奪うと応援団は早くもお祭り騒ぎ。鳥飼選手の母かおりさん(35)は「チームを勢いづけられて良かった」。

 先発は初戦に続き藤崎紹光(つぐみ)投手(3年)。兄の義成さん(19)は「初戦で勝ったことを自信に、投げきってほしい」と見守った。

 四回まで無失点に抑え、難しい打球も宇土憲伸郎遊撃手(2年)が華麗にさばく。宇土選手の後輩で有明中(島原市)野球部の坂本芽玖理(めぐり)君(14)は「次は打撃でも活躍してほしい」とメガホンを握りしめた。

 ◆「持ってる」4番

 五回裏。3点を奪われ、なお2死一、二塁。交代した水永悠斗投手(3年)が4番打者を三塁ゴロに仕留める。父堅一さん(45)は「うまく流れを断ち切った」とうなずく。

 七回表、肩を組んでの大応援が攻撃を後押しする。中島崇選手(3年)の右前打で1死満塁。続く中島巧喜選手(2年)の内野ゴロで1点をかえした。「流れは来てる」と父大介さん(38)の声も力を増す。

 続く八回表には、セカンドへの当たりを嶋田力也選手(3年)が気迫のヘッドスライディングで内野安打に。1死二塁で打順は初戦でサヨナラ打を放った鷲崎淳選手(3年)。「持ってる」4番の会心の適時二塁打で同点。メガホンを空に突き上げ喜ぶ野球部3年の杉野龍海さん(18)は「チャンスで打てるのがワッシー。勝負はこれからだ」とさらに声を張る。

 ◆成長した姿に涙

 勝負の八回裏。無死満塁からセンター前に上がった打球に、峯周汰選手(3年)が頭から突っ込む。「ウオーッ、ウワー!」。グラブに触れた白球がこぼれ落ち、勝ち越しを許す。それでも峯選手のガッツを球場全体が拍手でたたえる。

 5点差で迎えた九回表、最後の打者が三振に倒れゲームセット。大田圭輔主将(3年)の母ゆかりさん(47)は「成長した姿を見せてくれた。いいチームに恵まれました」と涙をぬぐった。アルプス席の万雷の拍手が選手を包み込んだ。

=2015/08/15付 西日本新聞朝刊=

PR

PR

注目のテーマ