武田4回0封 魔球カーブでWBC王者斬り

西日本スポーツ

 【桃園(台湾)森淳】大舞台の踏ん張りどころで、縦の軌道が頼りになった。2点リードの4回2死二、三塁。9番の右打者を追い込んで、武田の勝負球はカーブだった。「(相手打線は)真っすぐには強いというイメージ。途中からカーブを多めに投げた」。結果は遊ゴロ。初回1死満塁を三ゴロ併殺打で切り抜けたのと同様、カーブで球の上っ面をたたかせた。

 その直後、右すね付近を押さえて立ち尽くした。スタッフに付き添われて苦笑交じりにベンチへ。4回を投げて5安打無失点。「若干ねじった。(マウンドが)硬かったんで。最後、力が入ったのもあって、変な方向にいった。足が(マウンドから)離れなかった」。試合後、右足首を外側に曲げながら説明した。

 自身初の国際大会で、大谷、前田に続く堂々の第3戦先発。福岡での練習初日の3日、小久保監督から「三つ目いくぞ」と直接伝えられた。前日の11日から真っ赤なランニングシューズで練習。台北市街でスポーツ用品店をはしごして探した。希望の29センチで唯一、在庫があったのが赤。「ちょうど日の丸。これがいい」と運命的な出会いにも導かれ、迎えた登板だった。

 ねじった右足首は「やったかなと思ったけど、問題ないです」。小久保監督も「もう少し投げる予定だった。次の登板は問題ない。捻挫と思ったけどそうじゃなかった」と一安心だ。次は決勝トーナメント。「雰囲気が違いましたね。(相手側の内野席で)ラッパを吹いているのが見えた」。あっけらかんと笑う22歳が、また縦の変化で強打者を惑わす。

=2015/11/13付 西日本スポーツ=

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