鹿実逆転会心1勝 綿屋V打谷村好救援

西日本新聞

 大会屈指の左腕を攻略した。鹿児島実が昨夏に続いて開幕日に快勝。「あれだけ集中して打ってくれるとは」。会心の逆転劇に、宮下監督は目を細めた。

 2-2で迎えた五回2死一塁、4番綿屋主将が鈴木の真っすぐを捉えた打球は右中間を破る適時打。「(浜田)部長に『一発狙ってこい』と言われて打席に向かった」。一塁ベースを踏み忘れて戻ったために単打となったが、値千金の決勝打だった。

 左打者の綿屋は昨夏も甲子園で4番に座ったが、3-7で敗れた中京大中京(愛知)との2回戦で4打数無安打。悔しさをばねに、昨秋の公式戦では今大会出場選手でトップの打率6割2分1厘をマークした。「勝てたのがうれしい。自分も大事なところで1本出たのでよかった。左の好投手を打てたのは自信になる」。主砲は笑った。

 チームは劣勢でも焦らなかった。初回に2点を先制された直後、宮下監督は「鈴木投手は中盤に球威が落ちる傾向がある。まず1点を取り、接戦に持ち込め」と選手に指示していた。2点を追う四回に4安打を集め、追いついた。狙い通りの展開だった。

 守っても2点リードの六回2死満塁で登板した右下手投げの谷村が火消しに成功した。自慢の打線が11安打を放ち、継投もはまった鹿児島実。20年ぶりの頂点へ、最高のスタートを切った。

=2016/03/21付 西日本新聞朝刊=

PR

高校野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング