「海星 夏戻ってこい」 諦めない選手に拍手

西日本新聞

 第88回選抜高校野球大会9日目の28日、海星は準々決勝で高松商(香川)に8-17で敗れ、4強入りはならなかった。それでも12安打を放って最後まで粘り強さを見せ、アルプス席に陣取った約1200人の応援団からは健闘をたたえる拍手が送られた。過去4度の出場で未勝利だった春の甲子園で8強入りを果たし「夏に戻ってこい」とねぎらいの声も飛んだ。

 試合は終始追い掛ける苦しい展開。2点を追う二回裏1死満塁のチャンスには、先発した春田剛志投手(3年)に代打が送られた。ここで松村逸人外野手(同)が甲子園初登場。中学ではエースだったが、制球難で野手に転向した。苦しんでつかんだ出番だけに、母直子さん(43)は「とにかく野球を楽しんでほしい」。祈りは通じ、左犠飛で1点を返した。

 中盤は点差を広げられる中、六回裏1死二塁で永石拓武内野手(同)が甲子園初本塁打を放ち、反撃ムードが高まった。

 父正造さん(39)は「この試合は絶対に勝たないといけない」とナインを鼓舞。海星野球部を卒業したばかりの朝山瑞己さん(18)も「みんなが一つになって戦えるのが、この世代の強み」と追い上げに期待した。

 七回裏には島原勇樹内野手(同)の適時打などで3点を追加。1990年夏の甲子園に出場したチームでエースだった吉田清澄さん(43)は「よく打つし、みんな野球がうまい」と目を丸くした。

 終盤は投手陣が相手打線を抑えきれなかったが、10点差で迎えた最終回にも1点を返した。小川大夢内野手(同)の三振で反撃はついえたが、父の智一さん(41)は「みんな持ち味を発揮した。この経験を糧に夏、ここに帰ってきてほしい」とねぎらった。

=2016/03/29付 西日本新聞朝刊=

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