秀岳館惜敗「立派だった、胸張って」 2500人声からし応援

西日本新聞

 第88回選抜高校野球大会10日目の30日、秀岳館は準決勝で高松商(香川)と延長十一回にもつれる熱戦を演じ、2-4で惜敗した。県勢58年ぶりの決勝まで一歩届かなかったが、アルプス席の約2500人の応援団からは「堂々と胸を張ってほしい」と、初のベスト4入りを果たした選手に大きな拍手が送られた。

 大一番のマウンドを任されたのは堀江航平投手(3年)。三回まで無安打に抑える好投を見せ、上天草市出身の父孝幸さん(53)は「素晴らしい立ち上がり」と期待を膨らませた。

 一方、自慢の強力打線にはなかなか火が付かなかった。四回表には均衡を破られる。盗塁でチャンスを広げられ、ヒットを浴びて先制を許した。六回表にも四球と犠飛を絡められ、ノーヒットで加点された。

 直後の六回裏、重苦しいアルプス席の雰囲気を、天本昂佑(こうすけ)選手(3年)が吹き飛ばした。1点差に追い上げる二塁打を放つ。母里香さん(46)は「昂佑ならできると信じていた」と喜びを爆発。後続も続き、試合は振り出しに。渡部久義教諭(55)が「声援の大きさは負けていない。もっと盛り上げよう」と叫ぶと、応援団はさらに活気づいた。

 その後は決め手を欠き、延長戦に。十一回表、連打を浴びて2点の勝ち越しを許した。ただ、準々決勝では九回に逆転サヨナラを演じている。誰もがミラクルの再現を信じて声をからしたが、反撃は及ばなかった。

 それでも快進撃を続けたナインには大きな拍手が送られた。全試合でドラムをたたいた吹奏楽部の小澤佑季巳(ゆきみ)さん(17)は「演奏が少しでも選手の頑張りにつながったのならうれしい」と涙ぐんだ。中川静也(せいや)校長(85)も「立派だった。胸を張っていい」と手をたたいた。

=2016/03/31付 西日本新聞朝刊=

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