スアレス また背信 延長10回サヨナラ負け

西日本スポーツ

 また背信… 新助っ人ロベルト・スアレス投手(25)が2試合連続で救援に失敗した。同点の延長10回に登板し、オリックス中村にサヨナラ打を浴びた。ベネズエラ産の剛球右腕はセットアッパーとして存在感を示していたが、12日のロッテ戦に続いて打ち込まれた。今季すでに2度の8連勝を飾った首位ホークスは、37日ぶりとなる連敗を喫した。

 オリックスファンも「まさか」の打球が、右中間を切り裂いた。同点の延長10回。2死一、二塁でスアレスの投じた直球が、途中出場で7番に入っていた中村に完璧に捉えられた。二走の糸井がサヨナラのホームイン。一塁側ベンチから勢いよく飛び出し歓喜する相手ナインとは対照的に、スアレスはがっくりとうなだれ三塁側ベンチへ戻った。

 実に37日ぶりの連敗だ。首位の座こそ揺るがないが、ショックは小さくない。12日のロッテ戦に続き2試合連続の敗戦投手となったのは、これまで抜群の安定感で勝利に貢献してきたスアレス。サヨナラ打の中村は今季初打席となった8回の打席で、森の前に3球三振に倒れていた。佐藤投手コーチは「あのスイングだったら(スアレスの球はバットに)当たらないと思った」と振り返っただけに、チームにとってダメージの残る一敗だ。

 敗戦後、スアレスは責任を一身に背負い込み、無言でバスに乗り込んだ。今季12試合目の登板。僅差での登板がほとんどのため、工藤監督は「球自体は悪くない。厳しい試合が続いているし、プレッシャーはある。投手は責められない」とかばった。来日1年目、慣れない環境の中で想像以上に心身の疲労を抱えている懸念もある。

 8回に代打城所の一打をきっかけに2点差を追いつき、同点の9回には守護神のサファテをつぎこむ総力戦だったが、4月から続いていたビジターでの連勝も「8」でストップした。工藤監督は「負ける時もあるし、これからもう一度気を引き締め直して戦っていく。貯金があるからとかいうことは関係ない」。貯金はまだ12もあり、勝利した2位ロッテとは3ゲーム差もある。ただ、12球団で最も遅く喫した今季10敗目を、文字通りV3への良薬とする。 (倉成孝史)

=2016/05/15付 西日本スポーツ=

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