千賀 7回2失点「悔しい」4勝

西日本スポーツ

 最後は自分との勝負だった。7-2の7回、千賀は単打2本で2死一、二塁とされた。細谷への3球目。フォークボールは浮いたが、二飛に仕留めた。粘りきった。ただ、ベンチに下がる右腕の顔つきは硬かった。

 「粘れたことは良かったけど…。どうゲームをつくっていくか。もっとしっかりやらなくちゃいけない」。7日の楽天戦以来3週間ぶりの白星。今季4勝目を飾っても浮かれることなく、あらためて浮き彫りになった課題を受け止めた。

 6-0の2回無死一塁。細谷の外角低めを狙った146キロが浮いた。左翼席への2ラン。その後は無失点だったが、三者凡退は5回だけ。自己ワーストタイ5与四球が響き7回までに131球を費やした。死球も二つ。「テンポよく、と言われていたけどできなかった。次も投げさせたい、って思ってもらえない」。出てくるのは反省ばかりだった。

 前回まで2試合続けて、走者を残して降板した。工藤監督から「直球のスピードが落ちている。体にキレがない」と指摘され、登板間に行うダッシュを2倍に増やした。さらに遠投も取り入れ、体を大きく使う意識を取り戻した。初回にこの試合最速154キロ、120球を超えても148キロを計測。「調子が良かっただけにもったいないし悔しい」と歯がみした。

 むだなボール球が悔やまれる。2回の被弾後、指揮官の助言で、普段は山なりに投げているイニング間のキャッチボールを、捕手役に座ってもらい、強めに投げた。修正を図っても狙い通りには進まなかった。

 7回を2失点。誰もが認める潜在能力を持つだけに、結果だけで認めてもらえる立場ではない。「ちょっと不安定だった。結果的には勝ちがついたけど、修正しないと。これまで任せていたけど、調整の方をいろいろ見ます」。工藤監督は勝利投手に厳しい見方を示した。「ああいうピッチングばかりでは、自分でも本意じゃないと思う」。本人の考えも一致している。 (谷光太郎)

=2016/05/29付 西日本スポーツ=

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