東浜 堂々1失点 セ界最強投手と互角以上

西日本スポーツ

 ■6回0/3 4安打7K
 
 ベンチに腰掛けることなく、じっと戦況を見守った。防御率0点台の菅野と互角以上に投げ合った充実感と途中降板の悔しさ…。東浜の視線の先で勝利投手の権利は消えた。「チームが勝ったのが全てだけど、7回は何とか投げきりたかった」と正直に明かした。

 菅野をしのぐ立ち上がりだった。初回、脇谷を遊ゴロに打ち取ると、松本を直球で空振り三振。好調の坂本はシンカーで空振り三振に切った。投じた12球は全てストライク。「飛ばしまくった。相手はナンバーワンの投手だから」とアクセル全開で立ち向かった。

 序盤から飛ばし、先制点を与えない。これが「エースキラー」の真骨頂だ。楽天則本、ロッテ涌井、広島黒田とエースに投げ勝ち、今回は同期入団の菅野が相手。「1点勝負と思った。全員に全力で投げた」。3回に1点をもらうと、さらに気持ちを引き締めた。

 沖縄県生まれの東浜にとって、プロ野球といえば巨人。「テレビでは巨人戦しかやってなかった」。しかも名前は「巨」と書いて「なお」と読む。「何度『きょ』と言われたことか。(なおと伝えるときは)『巨人の巨です』って言ってました。覚えてもらえるんで」。その巨人打線を6回まで散発2安打に封じ、快調に7三振を積み上げた。

 完封ペースの快投を続けたが、7回に飛ばしてきたツケが出た。坂本、長野の連打で無死一、二塁のピンチを招くと、降板を告げられた。まだ83球。「ちょっとした疲れもあった。もっと信頼を積み重ねていかないと」。スアレスが同点打を浴び、5勝目は逃した。

 一方の菅野は黒星こそついたが、最後まで投げきった。「個人の勝負だと完全に負け。だからこそチームが勝てて良かった。菅野さんはすごく自分の意思で投げていた。(5回に)満塁で内川さんと真っすぐ勝負をしていたのは、見ていてワクワクした。僕としては今後のプラスになれば」。現時点で12球団最強の右腕と投げ合った収穫は大きい。 (小畑大悟)

=2016/06/11付 西日本スポーツ=

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