はるっぴリベンジ 昨年17位ヤフオクDで悔し涙 18日新潟でAKB48選抜総選挙

西日本スポーツ

 ●月イチ活動報告
 
 AKB48のシングル曲歌唱メンバーをファン投票で決める「AKB48選抜総選挙」の結果が、18日に新潟市のハードオフエコスタジアムで開票される。福岡を拠点に活動するHKT48からは、前人未到の連覇を目指す指原莉乃(23)ら、42人が立候補。3日発表の速報値では100位以内に26人がランクインし、暫定ながら本家AKB48に次ぐ「第2党」に。18日の「本番」でも、数多くの歓喜が期待できそうだ。現在HKT48をセンターとしてけん引する兒玉遥(19)は速報で8位につけるが、「速報と本番ではガラッと変わる」と警鐘を鳴らす。昨年、ヤフオクドームで悔し涙を流した彼女の辞書に「油断」の文字はない。北陸の地で狙うのは、“選抜へのリベンジ”だ。 (聞き手・構成、古川泰裕)

 ●HKT48は42人立候補 速報値「第2党」

 6月3日。西鉄ホールのステージで速報に接した少女の脳裏によみがえったのは、1年前のヤフオクドーム。16位以内の「選抜」に、あと一歩届かなかった。

 「去年も速報は8位で本番17位だったので、思い出しましたね。割と冷静な自分がいて、落ち着いて見ることができました。1日でこの票数(1万3599)って考えるとすごいと思うし、うれしいけど、本番で何が起こるか分からないのが総選挙だから、うかうかしてられないなと思いました。17位も十分うれしい順位だったけど、18位が呼ばれたとき『17位でHKTって呼ばれたら私しかいない』って察したから…あと一歩の悔しさが大きく出てしまって、気づいたら泣いてました」

 ■目標は神「7」

 -16位なら満足?

 「いや全然。できるだけ上位を目指したいです。去年選抜のみなさんが5人出ていないので(選抜に)入らないとダメだなって思いますし、目標は『神7(7位以内)』って言ってます。全然現実味がないですけど(笑)」

 指の先をかすめていった夢舞台。だが、一番近いところで選抜を見上げ続けた1年は、決して無駄にはならない。

 「17位で考えさせられることが多かったです。選抜のみなさんを見て、自分に足りないのはどこだろうって見直してみたりとか。17位になる理由が、きっとあると思ったので。それに『来年は絶対選抜』っていう目標がはっきりできたので、この17位で強くなれたんじゃないかと思っています。もうちょっと『はるっぴ』っていうキャラクターを確立させないといけないな、と思いましたよ」

 -誰を見てそう思う?

 「近くにいるさっしー(指原莉乃)やさくちゃん(宮脇咲良)は、自分があって意志が強いなと思います。私は、たぶん迷いがあったと思う。なかなか自信を持てない自分がいて、アンダーとして選抜のみんなと活動させてもらう機会も多かったけど、萎縮してしまうなって思ったから…。誰かの代わりっていう自覚もあったからだと思うけど、それを今年は選挙で克服したいって思います」

 -「指原さん、宮脇さんと選抜で歌いたい」という気持ちもある

 「さっしーもずっといるわけじゃないから、さっしーなりの将来もあると思うし、できるだけ早く同じステージで歌いたいです。“Xデー”がいつになるか分からないけど、いつ来ても『HKTは大丈夫』って安心できるように…。今はさくちゃんが頑張ってくれているから、早く追いつかないとな、と思います。HKTは発足当初からさっしーに助けられているというか頼っているので、愛ちゃん(多田愛佳)もそうですけど、今まで支えてくださった先輩に、みんなで何か恩返しできたらなって思います」

 ■指原に恩返し

 自身5回目となる総選挙。今や『神』の一員へと上り詰めた、ライバルへの思いは小さくない。

 -将来、首位争いとかしてみたいとは思う?

 「首位争いとまでは言わないけど、さくちゃんと競ってみたいって気持ちはあります。SKEのじゅりれなさん(松井珠理奈、玲奈)が並んだり、NMBのさやみるきー(山本彩、渡辺美優紀)はどっちなのか…みたいなのが、博多でも見られたらおもしろいじゃないですか。博多の勢いを2人で見せられるように…私が頑張らなきゃって。それが夢ですね」

 前だけを見てひた走る19歳も、HKTでは1期生。成長著しい後輩に向けるまなざしは温かい。

 「2期生はもう5年目になるから、みんなランクインしたいっていう気持ちもあったと思うし、緊張感がすごく伝わってきましたね。なこみくちゃん(矢吹奈子、田中美久)も『選挙ではランクインできていないのに、HKTの選抜には入ってる』っていうので、プレッシャーがあったんだろうと思います。後輩たちが涙ぐんでるのを見て、感動しました」

 -総選挙の結果がすべてではないけど…

 「やっぱり自信になるんじゃないですか。同期の、しなもん(下野由貴)とか、なつみかん(田中菜津美)とか、村重(杏奈)のランクインもうれしかった」

 一度はセンターの座を失うも、自分自身と向き合い続け「立ち位置0」に返り咲いた。そんな彼女に集まる期待は「HKT48を背負うこと」。

 「まだ(大丈夫)って言えないですね。さっしーとさくちゃんはずっと前を走ってるから…。まだ私にはダメなんだなって思っちゃう。『私はまだ選挙で選抜に入ったことがないっていう』のもあるから…。大丈夫って言えない」

 ■宮脇と競争を

 その重さを知っているからこそ、軽はずみなことは言えない。選抜という夢舞台への切符が、覚悟へとつながるきっかけとなるのかもしれない。

 -今年の開票会場となる新潟では、初めての“妹分”NGT48が誕生した。テレビ番組でも共演した後輩から、頼られることもある。

 「加藤美南ちゃんと高倉萌香ちゃんを見てると、2人ともセンターをやってるので、2人が抱える気持ちとか考えちゃいますね。応援したくなっちゃう」

 -昔の自分が抱えてたような悩みを打ち明けられたりすることも?

 「ありますね。でも、時間がたって自分で知らないと分からないものがあるから『前を向いてあきらめずに頑張ろう』が一番だと思います。すぐには結果は出ないから、焦らずに…ですかね。私もせっかちで、すぐ結果を求めちゃうところがありました。他のメンバーと自分を比べて、落ち込むことはたくさんありましたね」

 -自分がなぜその立ち位置なのか、分からなくなることも

 「みんなに認めてもらえるように堂々としていたいって気持ちがあるのに、結果が出てしまうと…」

 -そのギャップに苦しんだり

 「そう。それで、どんどんプレッシャーを感じてしまって…ね」

 -時間とともに、付き合い方も分かってくる?

 「私は今だから言えるけど、これからどうなるか分からないから…。でも秋元(康)先生がオーディションのときにくださった『夢は手を伸ばした1ミリ先にある』っていう言葉を、届くか分からないけど、信じてやるしかないと思います。あきらめたら負けですね。一番は、前向きに楽しむこと。感謝して、楽しく活動することがモットー。私なりの、見つけ出した答えです」

 回り道をしても、前を向き続けたからこそ手にした輝きがある。悔し涙を強さに変えた博多の妖精が、北陸の空の下に、ヤフオクドームの忘れ物を拾いに行く。


 ◆HKT大躍進 100位以内に26人

投票開始からわずか1日で発表された速報では、HKT48が大躍進した。今年から速報のみ100位から発表。その100位にはドキュメンタリー映画の主題歌でセンターに抜てきされた上野遥がランクインし、誕生したばかりのチームT2からは、ドラフト2期生の松岡はなが98位に入った。上位では、渕上舞が16位の「選抜圏内」に滑り込み、神志那結衣が23位という好位置に。人気急上昇中の井上由莉耶は25位に台頭し、7thシングルで初めて選抜落ちした本村碧唯も意地を見せ、36位に躍り出た。ランクイン経験のなかった若田部遥(48位)田中菜津美(66位)今田美奈(69位)下野由貴(75位)ら1期生の苦労人も大健闘。田島芽瑠(49位)朝長美桜(61位)らの出遅れは気がかりだが、巻き返しに期待だ。


 ◆「最多議席獲得」で特典も

 AKB48の45thシングル収録曲を歌うメンバーをファン投票で決める「総選挙」も、今年で8回目。80位以内までを16人ずつのグループに分け発表、16位以内の「選抜」が表題曲の歌唱メンバーとなる。順位は45thシングルでのみ適用されるが、メンバーのプロフィルとしても使用されるなど、ブレークのきっかけとなることもある。今年から、80位以内に最も多くのメンバーがランクインした「第1党」のグループには「10月30日スタートの新公演」や「ファン感謝祭の開催」といった特典も新設された。なお、昨年の第1党はSKE48で、27議席を獲得した。

=2016/06/14付 西日本スポーツ=

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