鹿児島特別支援、夏刻んだ一歩 連合チームで初出場

西日本新聞

 2日開幕の第98回全国高校野球選手権鹿児島大会に、鹿児島特別支援が初出場した。鹿児島修学館、加世田常潤、鹿児島第一との連合チーム。夏の大会で、特別支援学校の生徒が別の高校の一員として出場した例はあるが、学校としての出場は全国初。鹿児島市の鴨池市民球場であった1回戦で鹿屋農に3-9で敗れたが、甲子園への新たな一歩を踏み出した。

 軽度の知的障害がある生徒が通う鹿児島特別支援は昨秋、連合チームで公式戦に初出場。この日は4人の部員のうち、4番でフル出場した坂下貴紘選手(3年)が2本の長打を含む3安打と大活躍。試合後は「負けたのは悔しいけど、野球は大好き。これからも続けたい」と笑顔を見せた。

 3人の3年生は就職に備え、3週間前から企業で現場実習を行っている。造船会社で仕事を学んでいる坂下選手は週末しか練習できないため、自宅で毎日30分の素振りを欠かさなかった。高校では初の4番の大役に「うまくいくかな」と心配だったが、3安打に「練習の効果が出た」と胸を張った。

 試合の指揮を執った鹿児島修学館の南大都監督は「みんな明るくて、障害を感じさせない」と話す。複雑なサインを出さないなどの配慮はあるが、鹿児島特別支援の四本剛監督も「野球で自信をつけた」と成長に目を細める。最初で最後の夏を終えた坂下選手は「同じように甲子園を目指す学校が増えてほしい」。

=2016/07/03付 西日本新聞朝刊=

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