元バレリーナ畳で舞う 福岡・修猷館 黒木さん 高校で挑戦「やって良かった」

西日本新聞

 トーシューズを脱いで畳の上へ-。金鷲旗高校柔道大会には、高校から柔道を始めた選手も多く出場している。中でも修猷館(福岡)の黒木はるさん(3年)は、中学までバレエに打ち込んだ異色の経歴。22日の初戦、柔軟性を生かした内股は決まらず、チームも敗れたものの「柔道をやって良かった」。仲間との3年間を涙と笑顔で振り返った。

 幼い頃に見たバレリーナが「きれい」だったので、小学1年から中学までバレエを習った。好きな演目は「白鳥の湖」。高校進学後、「未知の競技に挑戦してみたい」との思いがよぎる。高校から新しい部に入る友達も多く、美を追求する競技から格闘技へ。「先輩女子が格好良かった」。りんとした立ち姿に憧れた。

 体重を増やすことや痛みへの抵抗は、部活後に公園を走り、野菜中心から肉へ食生活を変えるにつれて薄れていった。今では白飯を茶わん2杯分、平らげる。

 バレエと「真逆」の競技だが「片足でバランスや体幹を意識する点は同じ」。片足をはね上げて投げる内股がすっかり得意に。約2年の努力が実り、5月の福岡県総体中部ブロック予選57キロ級で優勝。念願の金鷲旗の舞台にも立てた。

 先鋒(せんぽう)で内股を狙って攻め続けたものの、ポイントは取れずじまい。「初心者でももっとできることを後輩に見せたかった」と悔し涙を流した。敗戦後、経験者のチームメートから「はるが頑張ってたから自分も最後まで闘えた」と声を掛けられた。「こんなふうに毎日、一生懸命になれることがあって本当に良かった」

=2016/07/23付 西日本新聞朝刊=

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