ブログ好評熱意に“一本” 部員の素顔、本音に反響 菊池女子・緒方監督

西日本新聞

 「夢はでっかく日本一」。玉竜旗高校剣道大会で1回戦を突破した菊池女子(熊本)の監督、緒方有希さん(36)は剣道部を立ち上げた2006年、そう目標を掲げた。あれから10年。いまだ夢はかなっていないが、ネット上に書き続けている剣道部の日記(ブログ)は“日本一”の常連。自身と14人の部員たちの日常と素顔、熱い思い、時には弱音も率直にさらけ出す姿が共感を呼んでいるようだ。

 玉竜旗開幕を3日後に控えた21日。「スターもいなけりゃ華もない。でも、個性があって味がある。そんなこのチームが、私は大好き」。緒方さんはブログ「剣道部奮闘記 丸信日誌」に書き込んだ。「丸信」は、部訓「信」を丸で囲った部のトレードマークだ。

 ブログを始めたのは12年。寮生が多い部員の保護者に向けた情報発信のつもりだった。頻繁に更新したり、チームが各大会で好成績を収めたりするうち、アクセス数はじわじわ上昇。今や多い時で1日2万件。同じ運営会社の部活動に関するブログは約6千あるが、アクセス数はたびたび1位になる。大会の会場で、見知らぬ保護者から「ブログを見ていると頑張れます」と声を掛けられる。

 緒方さんは小2で剣道を始め、中学時代に全国大会を制覇。早熟の剣士に「日本一」の称号はプレッシャーとなり、剣道を義務のように感じ続けた。ブログに「剣道を楽しいとは思えなかった。好きでもなかった」と吐露したこともある。

 しかし、部員と共に苦しみ、夢に向かっていく今は「ものすごく大好き。目標に向かって頑張る人たちはこんなに輝くんだって、ブログを見る人にパワーを与えられたら」と思う。

 玉竜旗女子が開幕した24日夜、緒方さんはこうつづった。「私たちは剣道に出合い、夢を与えてもらった。夢、日本一。仲間を信じ、自分を信じて、信念を持って闘おう」

=2016/07/25付 西日本新聞夕刊=

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