日南学園、一丸で夢切符 集中打、堅守で宮崎商破る

西日本新聞

 全国高校野球選手権宮崎大会は27日の決勝で、日南学園が5-1で宮崎商を破り、2年ぶり8回目の甲子園出場を決めた。エースの森山弦暉投手(3年)をもり立てようと、一丸となった集中打と堅守で反撃を許さなかった。日南ナインは念願の「甲子園で1勝」への決意を新たにした。

 「絶対に外角にくる」。六回表、好機で右打席に入った石嶋友翔選手(3年)は冷静だった。宮崎商の黒木一貴投手(3年)の投球は映像で研究済み。「右打者には外角が多い」。読み通りのコースにきた直球を外野に運び、貴重な3点目をたたき出した。

 2死後に打席に入った長原拓海選手(3年)は、森山投手の姿を中堅から見て「疲れている」と感じていた。制球がよい森山投手が死球を与えていたからだ。気迫で適時打を放ち「毎回のように『森山を助けろ』と言い合っていた。よかった」と笑顔を見せた。

 その森山投手も懸命の投球を見せた。直球は120キロ台ながら内外角いっぱいを突く。五回は2死三塁のピンチで、打席には相手のエースで4番、黒木投手。「変化球が肩口から入らないように気を付けた。外角一辺倒でいいと」。直球で内野ゴロに打ち取り、最大のピンチを切り抜けた。

 金川豪一郎監督は「森山はその日の調子を見て投球を組み立てられる。成長した」と目を細めた。チームは2011、14年の夏と今春の選抜大会で甲子園に出場したが、初戦で涙をのんだ。「監督に1勝を」-。ナインは声をそろえた。

 一方、都城など強豪校を倒しノーシードから勝ち上がった宮崎商。決勝は9安打を放つも好機にあと一本が出ず、黒木投手の熱投に応えられなかった。樋渡祐志監督は「試合ごとに選手は自信をつけ成長した。流れを引き寄せられなかったのが残念」。山村秀太主将(3年)は「不安の中で始まった大会。決勝まで試合ができて良かった。あと一つ。近いようで遠い甲子園でした」と語った。

=2016/07/28付 西日本新聞朝刊=

PR

高校野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ