4回4得点逆転 明石V打 長谷川タイムリー

西日本スポーツ

 ■ともに4カ月離脱
 
 元来は本意でない作戦も、今は局面を打開するためにはいとわない。逆転され1点を追う立場になった直後の4回。ベンチ前で円陣を組んで臨み、四死球で得た無死一、二塁の好機だった。工藤監督は7番吉村に初球送りバントを命じる。打球は投前へ。処理した西武ポーリーノが三塁を見た瞬間、グラブからこぼした。犠打エラーで満塁だ。

 ■工藤さい配ピタリ

 吉村の犠打は今季2度目。ただ前回6月29日ロッテ戦は途中出場で同点の9回裏無死一塁。今回とは状況が大きく異なる。初対戦のポーリーノは試合前まで被打率が対左1割7分7厘、対右2割9分7厘と開いていた。データ上の優位も生かした一打を期待されての、右対右のスタメン起用だった。2回は同じ無死一、二塁で右打ちのサインに空振り三振。「失敗してるんで」と挽回の思いを胸に「十分あると思った」とバントの備えがあった。

 この後、試合は大きく動いた。打率1割1分8厘の細川が押し出し四球で同点。前夜先制V弾の今宮が三ゴロ併殺打の後、明石が内角150キロに詰まりながら中前に落とし、2点を勝ち越す。「ゲッツーで流れが向こうにいきそうだったんで」と綱を引き戻した。

 右肩故障から復帰して即1番に入り5試合目。初回の初球二塁打から、内川の犠飛で先制ホームも踏んでいた。5戦連続安打、その間3度目のマルチ安打。元気のなかった打線のカンフル剤として抜群の効き目だ。けん制を受けながら初球で二盗後、2戦連続2番の長谷川が右前打で3点差に広げた。8月は初戦から2戦連続の1イニング4得点だ。

 約4カ月、戦列を離れたという点で、明石は先発摂津と重なる。「(2軍で)土砂降りの日も投げてた。自分が守ってて、一球たりとも無駄な球は見てない。何とかいいスタートを切ってほしかった」と復帰星の機運を高めた。7月は一度もなかった7得点以上。計9四死球と自滅に助けられた面も大いにありながら、作戦、打順と、工藤ホークス今夏のトレンドが、選手の頑張りで吉と出た格好だった。 (森 淳)

=2016/08/04付 西日本スポーツ=

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