【柳田 前進あるのみ】凝縮された特別な3年間 甲子園の季節高校時代振り返る
真夏の酷暑をクーラーでブッ飛ばす柳田悠岐外野手(27)のトークコーナー「前進あるのみ」も、今季第5回を迎えました。ついに開幕したリオ五輪もいいけれど、夏といえばやっぱり甲子園。ギータも10年前は、丸刈り頭の高校球児でした。故郷広島で送った高校野球生活の一幕を振り返りながら、当時の仲間たちとのかけがえのない思い出を語ります。
■ハチャメチャがビッグプレーに高校野球ならでは
「こんな暑くなったのに、やるんですか?」
-ここまでやってきましたし。
「分かりました(笑)」
-長期ロードから福岡に帰ってきたと思ったら、また1週間、遠征ですね。
「ほんとですね。まあ次もドーム(京セラドーム大阪)なんで、まだそこは。やっぱり涼しいとこがいいです。夏の西武(プリンス)ドームとか暑すぎですよ。こないだの3連戦とか、立ってるだけでも汗が止まらんかったですもん。西武の選手は、ほんとすごいです」
-プロ野球のシーズンが佳境を迎える一方で、高校野球で夏の甲子園も始まりました。
「ですね。見てますよ、甲子園。っていうか、去年の今ごろも、このコーナーで高校野球の話、しませんでしたっけ?」
-その可能性はありますね。
「いや、絶対してるでしょ(笑)。何ですか『可能性はある』って」
-ちょっと記憶が。
「いやいや、同じ話はダメでしょ。違う話じゃなくていいんですか」
-いやもちろん、同じ話はしませんよ。プロになった今は、高校野球をどういうふうに見てますか?
「どういうふうに、ですか。『ああ、俺、こんなんやったんかなあ…』と思いながら見てます」
-丸刈りだったとか、まだ体が細かったとか?
「いや、そういうことじゃなくて、プレーの話です。まあプロと比べるのはおかしな話かもしれませんけど、高校野球って、何ていうか、まだ動きがそれほど確立されてないところがあるじゃないですか。それで、ハチャメチャなプレーが生まれることがある。考えられないようなビッグプレーになったりもしますけどね。そういうところが高校野球ならでは。で、面白かったりします」
■名勝負といえば98年横浜VS PL学園めっちゃ見てた
-ギータが選ぶ、甲子園の名勝負といえば?
「何でしょうねえ。やっぱり横浜対PL(学園)じゃないですかねえ。延長17回の試合ですよ」
-1998年の準々決勝ですね。5-5で延長に突入。11回と16回の表裏に1点ずつを取り合い、17回表に2点勝ち越した横浜が制した試合でした。
「あのころ、僕、小4ですかねえ。(横浜の)松坂さんが投げてて。あの試合の『どの場面』とか『どのプレー』とか、そういう感じじゃないんですけど、とにかく、めっちゃ見てましたね。かっこいいな~って」
-広島商では、甲子園出場の機会には恵まれませんでした。
「2年の夏までベンチ入れませんでしたしね。最後の夏は、準決勝で負けちゃったんですよね」
-やっぱり地元テレビ局の取材とか受けました?
「受けましたよ! 『広商のスラッガー』とか言われました(笑)」
-柳田選手は絶対、帽子のつばを「へ」の字にガッツリ曲げてたと思うんですが。
「どんなイメージ持っとんですか、僕に。っていうかウチ厳しいんで、そういうのやってないんですよ。登下校のときも、学帽をかぶらんといけんぐらいで。野球帽は特に1年生のときなんか、ピシーッと真っ平らにしてないと、とんでもないことになりますよ」
-じゃあ帽子のつばはずっと真っすぐのまま。
「3年の、最後の夏の大会前の紅白戦のときやったかなあ。その時、僕、ちょっとだけ曲げとったんですよ、帽子のつば」
-ちょっとだけじゃないでしょ。
「いやホントにちょっとだけですって。なだらかな感じで。ウソやと思ったら誰かに聞いてみてくださいよ。それで、紅白戦終わって、整列したんですよね。その試合、僕は、あんまり良くなくって。そしたら監督が『何じゃこの帽子は~!!』って。ピシーッと直立不動の僕から帽子を取って…(中略)、最後はつばが、逆『へ』の字になって返ってきました(笑)」
■帽子のつばは「へ」の字厳禁 監督に見つかって…
-時代を感じるエピソードですね。
「高校の野球部の友達と年末、地元で会ったときは話が尽きないですね、ほんと。その時、その場におった連中しか分からんことってありますよね。長い人生の中でも、高校のあの3年間は、なんか凝縮されとるというか。プロ野球で経験できることって、すごく特別じゃないですか。でも高校時代も、違う意味でまた特別で、他では味わえないものがありましたね」
-大切な経験ですね。
「もう味わいたくないですけどね(笑)」
-さて、チームは前カードの日本ハム3連戦を1勝2敗で終えました。チームはどうも相性が良くないようですが、柳田選手はその3連戦で計11打数5安打3打点。初戦で有原投手から13号ソロも放ちました。
「うーん、チームが負け越してしまっては、ですね。来週末でしたっけ? また当たるんで、その時しっかり、やり返せるように。でもまずは次のオリックス戦でしっかり、ですね」
=2016/08/09付 西日本スポーツ=




















