秀岳館 全国制覇へ好発進 スタンド タオル掲げ校歌

西日本新聞

 第98回全国高校野球選手権大会で県代表の秀岳館は12日、常葉菊川(静岡)と対戦し、6-1で3回戦進出を決めた。追い付かれても突き放し、投手3人の継投で危なげなく逃げ切った。スタンドには大勢の人たちが駆け付け、目標の全国制覇に向けて好発進したナインに声援を送った。

 甲子園に映える鮮やかな青と黄色。試合前、ユニホーム姿の選手が一塁アルプス席に一礼すると、野球部3年の大庭仁選手(17)は「がんばれ、頼むぞ」と大声で叫んだ。チアリーディング部3年の井戸純音さん(17)は「頑張ってほしい。笑顔で応援したい」とポンポンを振った。

 試合は序盤から秀岳館が押し気味に進めた。先発に起用された川端健斗投手(2年)の立ち上がりは上々。相手打線は初回からフルスイングで襲いかかるが、いい当たりを許さない。

 一方の秀岳館は鋭い当たりを連発した。好機がなかなか得点に結びつかないが、九鬼隆平主将(3年)の母、昭子さん(47)は「いつもの野球をすれば大丈夫」と余裕の表情。

 待望の先取点は四回裏。天本昴佑選手(3年)の痛烈なライナー性の打球が相手遊撃手のグラブをはじき、走者が生還した。野球部3年の保田莉玖さん(17)は跳び上がって「最高。まだまだ点が入ります」と興奮。天本選手の母、里香さん(46)は「このままの勢いで行けます」と声を弾ませた。

 六回表に本塁打で追い付かれたがナインは慌てない。七回裏、広部就平選手(2年)が相手投手のスライダーを捕らえ、左越え本塁打で勝ち越し。さらに3安打を集中させ2点を加えた。広部選手の父、茂美さん(49)は「打った瞬間、入ったと思った」と悠然とダイヤモンドを回る息子をうれしそうに見つめた。

 内野手の堅実な守備が光る一方で、けん制球に誘い出されるなどミスも目立ったが、終わってみれば5点差の快勝。スタンドの人たちは校名が入った黄色のタオルを頭上に掲げ、選手たちと一緒に校歌を歌った。

 「よくやった」「これからもいけるぞ」。スタンド前に勝利報告に来た選手たちに声援が飛んだ。地力の違いを見せつけた初戦。快進撃はこれからだ。

=2016/08/13付 西日本新聞朝刊=

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