秀岳館、堅守好打で快勝 「あと二つ」歓喜の応援団

西日本新聞

 第98回全国高校野球選手権大会の準々決勝で18日、常総学院(茨城)と対戦した県代表の秀岳館は4-1で快勝し、夏の甲子園では初の4強入りを決めた。歓喜に沸くスタンドの応援団からは「あと二つだ」と、頂点を見据えた声が飛び交った。秀岳館は20日の準決勝で、県勢では1996年の熊本工以来となる決勝進出を懸け、北海(南北海道)と対戦する。

 早朝の第1試合にもかかわらず、試合前からスタンドは熱気に包まれた。選手たちが本塁前に整列すると、「頑張れ」の歓声と指笛が響いた。野球部3年の山内直也さん(18)は「いつも通りの力を出せば絶対に負けない」とメガホンを打ち鳴らした。

 二回裏、先頭打者の天本昂佑選手(3年)が左中間に本塁打をたたき込んで先制。「ウオー」という叫び声でスタンド全体が揺れた。チアリーダーの井戸純音さん(17)は「本当にうれしい。暑さなんて関係ありません」と跳びはねた。

 先発の川端健斗投手(2年)は四回までほぼ完璧な投球内容。だが五回表、制球の乱れもあって1点を返される。教員の中島貴志さん(22)は「1点ぐらい大丈夫。反対に失点がバネになる」と余裕の表情。

 その言葉どおり、六回裏に広部就平選手(2年)が二塁打で出塁。相手失策も絡めて2点をもぎ取った。スタンドの盛り上がりは最高潮に。吹奏楽部の岡川愛理さん(15)は「吹奏楽も負けずに全力で演奏します」と声を弾ませた。

 最終回の守りは緊迫した展開に。六回からリリーフで好投してきた中井雄亮投手(3年)が連打を浴び、1死満塁。スタンドにも緊張が走った。1人打ち取って2死満塁となり、エースナンバーを背負う有村大誠投手(3年)がマウンドへ。

 一発出れば逆転を許す最大のピンチに、応援団は「落ち着いて」「頑張れ」と声をからした。有村投手の渾身(こんしん)の直球が外角に決まり、最後の打者が三振に倒れると、割れるような大歓声が球場を包んだ。

 肩を組み、高らかに校歌を歌う応援団。教員の森本正樹さん(37)は「最高です。このまま日本一になって熊本に深紅の大優勝旗を持って帰ってほしい」と興奮を抑えきれない。あと2勝。悲願の優勝の二文字が見えてきた。

=2016/08/19付 西日本新聞朝刊=

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