工藤ホークス神ってくれ~!! 3連敗…やばい!日本ハムと1.5差

西日本スポーツ

 ■「最後の砦」まで
 
 東京ドームで宙に舞った赤ヘル軍団の将とは対照的に、工藤監督の顔は険しさを極めた。最下位オリックスに痛めつけられて戻った本拠地で、今度は5位の西武に完敗。「3連敗が痛い? 痛いです」。日本ハムとのゲーム差は「1・5」に広がり、11日にも自力優勝が消滅する可能性がある。痛くないわけがない。

 負の連鎖を、この男でも止められなかった。初回にいきなり1点を失った千賀が、2回に山川にソロを被弾。1点差に追い上げた直後の4回には1死から8球連続ボールで一、二塁としてしまい、続く炭谷には初球の甘いスライダーを「いただきます!」とばかりに左中間へ運ばれた。5回にも加点され、ビハインドは4点。柳田の戦線離脱後、反発力を著しく欠いている打線には酷な点差だった。

 「チームが連敗している時に初っぱなから点を取られて野手の皆さんに迷惑を掛けた。申し訳ない…」。自己ワーストの自責5での今季2敗目に、千賀は自分を責めるしかなかった。6日は武田、8日は和田で落とした。ここまでチームで最も貯金を稼いでいる「最後の砦(とりで)」でも、止められない。「2桁勝利トリオ」が同週にすべて敗戦投手となったのは今季初。チームは緊急事態に陥っている。

 「何とかしたいという気持ちがあったと思いますけど…。悪い方に出た。自分がここで止めるんだと。そうやって思う気持ちは大事なんだけど…」

 工藤監督は、チームにそこはかとなく漂う閉塞(へいそく)感の中にのまれたかのような千賀を、かばった。相次ぐ故障者に、ブルペンの疲弊…。攻撃力は低下し、投手陣は4試合連続被弾を食らっている。ぶっちぎりで首位を独走していたチームとは思えないように戦いぶり。四半世紀ぶりにセ界を制した広島の勢いが、うらやましい。

 「今年のスローガンは熱男。1試合1試合、熱い気持ちで。冷めたら終わり。熱い気持ちを持って戦っていくことが大事。さあ明日!」。デーゲームで日本ハムが勝ったのを知った上で臨みながら、意地を見せられなかった。泣いても笑っても残り15試合。燃えるような熱い心で、今季最大のピンチを打開するしかない。 (倉成孝史)

=2016/09/11付 西日本スポーツ=

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