内川背負ってる弾 17号3ラン 連敗脱出再接近0・5差

西日本スポーツ

 ■一緒に自主トレ
 
 追いすがる西武を一振りで遠ざけた。離せば詰め寄られ、2点リードで迎えた6回2死一、三塁。内川が3番手高橋光の真ん中直球を捉えた。打球が右翼テラス席へ届くと「よっしゃ」と叫んだ。4回の第3打席も中前適時打の4番はお立ち台で胸の内に触れた。

 「うれしかったけど、心の中で『もっと早よ打てや』と」。卓越した右打ちの技術の持ち主は研究し尽くされている。「相手の守備位置を見ると、どこに打ったらいいんや…と」。打開策は「打つ瞬間にその意識を消す。振ってみて、打球がどうか」というある種の開き直りだった。

 3連敗を喫した前夜。ヤフオクドームのテレビには、25年ぶりの歓喜が目前の広島ナインが映っていた。年明けの大分、宮崎自主トレに伴った鈴木がいる。「勝って決めた方がいい。一生、残るから」とLINEでメッセージを送ってはいた。「すげえな…ここで2本」。同点&追加点の2打席連発を知り「神ってる」の一端に触れた。

 「一緒に(練習を)やった人の活躍はうれしい。同時に、負けられない思いもあるし、刺激になった。成績では現状、完全に負けてるんで。次会うときは、僕が教えてもらわないと」。自身は「背負ってる」4番の重責と向き合った。

 6月以来の1試合4打点。「点が欲しいところで。今日はさすが4番の仕事」。たたえた工藤監督は、3番柳田が骨折で不在の状況下、手負いの体にむち打つ内川の責任感を案じもする。「気持ちも背負ってるものも分かるけど。みんなで分かち合った方がいい」

 ■責任軽くしない

 その気遣いを、内川はやんわり辞退した。「背負うものを軽くして結果が出るならそこまでの人間。背負った上で何とかしたい。『おまえが背負え』って言われたのはありがたいこと」

 内川は苦笑交じりに続けた。「…と同時に大変なこと。ホッとする気分も(試合のない)明日までかなと思うと、ちょっと複雑」。首位日本ハムとは再び0・5差。残り14戦、「最後、一番いい形で終われるように、みんなのために頑張りたい」。その思いだけが確かだ。 (森 淳)

=2016/09/12付 西日本スポーツ=

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