さすが真ウチ 2戦連続適時打 初100打点王手

西日本スポーツ

 打席だけではない。つないだのは心だった。2点目が遠かった5回。初対戦の誠が途中でマウンドを降り、1死二、三塁で小石から中村晃が左犠飛を打つ。なお2死二塁で、畳み掛けたのは4番内川だった。初球低めのストレートをいなすように右前へ。「最初から打とうとしていたので。ちょっと真ん中寄りに入ってきたところに素直にバットが出せた」。2戦連続適時打。今季99打点目だった。

 2回は先頭でレフトへの安打を放ち、ここから先制ホームを踏んだ。先頭の4回もフルカウントから四球。好機を導きつつ、好機ではそれを生かした。「2点目がなかなか入らなかった中で、どうにかしたいなと。(中村)晃が犠飛を打ってくれて、楽に打席に入れた」。不動の4番は、前を打つ後輩を持ち上げた。

 そうしたつながりこそベンチの願いだった。この2戦は続けて同じオーダー。前日23日は相手先発が左腕、この日は右腕だったが、工藤監督は動かさなかった。「みんなでやっているのが一番大きい。次に、次にという気持ちがチーム全体にある」とうなずく。「好機で主軸が打ってくれるのが一番いいし、そこで(好機が)ついえたとしても、次へ次へと回していく意識をみんなが持ってやってくれている」と納得顔だ。

 球がばらつく誠を捉えきれず、雰囲気は重かった。初回は犠打失敗で逸機。2回の先取点も無死満塁から併殺打の間だった。4回も無死一、二塁から無得点。中田の踏ん張りに助けられながら、5回の「2」が投打の信頼関係をつないだ。

 勝負の9月、前を打つ打者が変遷した。柳田の骨折離脱に伴い、3番はまず江川が7試合。その後、中村晃がこれで10戦連続となった。「それで自分の成績が変わることはないけど、打者それぞれに特徴があるんでね」。イメージを膨らませ、呼吸を合わせ、流れを読む。地道な作業を繰り返しながら、勝利への打席を追求してきた。

 「晃のもそうだし、2死から点が取れた。ああいうのを大事にしていきたい」と内川は7回2死三塁での中村晃の適時打も持ち上げた。不動の打順で自身初の100打点に王手。打率3割との両立は現状でDeNA筒香、広島新井、ヤクルト山田の3人で、パ・リーグにはいない。難度の高い仕事が、逆転V3への頼みの綱だ。 (森 淳)

=2016/09/25付 西日本スポーツ=

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