工藤 ホークスあすにもV逸 バンデン誤算痛恨1敗

西日本スポーツ

 ホークスのV3は風前のともしびとなった。勝てばマジック逆点灯の可能性もあった試合でリック・バンデンハーク投手(31)がKO。チームは9月ワーストタイの7失点で敗れ、日本ハムのマジックは二つ減って3となった。早ければあす27日にもV逸が決まるが、自力V復活の可能性もわずかながら残る。工藤公康監督(53)は「魂を込めて」と残り5試合に全力を注ぐことを誓った。

 ついに土俵際まで追い込まれた。敗戦後の西武プリンスドーム。一塁側の監督室を出て、108段の階段を上り始めた工藤監督の背中を、カメラマンの無数のフラッシュが照らす。「下から階段上るところを撮って寂しさを演出したいのかな。寂しくないよ」。口調こそ普段通りに強気だったが、足取りは重い。延長サヨナラ勝ちを決めた日本ハムの優勝マジックは3。27日にも、V逸が決まる状況に追い詰められた。

 「何とか(投手に)抑えてほしかったけど…。みんな一生懸命やっている。明日からもみんなでやっていくしかない。一球一打に魂を込めて。1個負けたら相手に有利になるのは分かっている。あと5試合、全部勝つつもりで。日本ハムだって連敗するかもしれないんだから」

 指揮官はファイティングポーズこそ崩さなかったが、あまりにも痛すぎる敗戦だった。助っ人が大きな期待を裏切った。先発はバンデンハーク。約3カ月半ぶりの1軍登板となった前回先発で7勝目を挙げ復活を示した右腕は、この日も初回に3者連続三振を奪う完璧な立ち上がりを見せた。だが落とし穴が待っていたのは2回。無死からの四球と二塁打で二、三塁のピンチを招くと、この日1軍出場登録された外崎に、高めのスライダーを中堅左にたたき込まれた。

 「ミーティングはちゃんとやっていたんだけど。(外崎は)ハイボールヒッター。投手にも失投はある」。痛恨の先制3ランに工藤監督は唇をかんだが、外崎には4、6回にも、得点につながる安打を許した。投手陣が9月ワーストタイの7失点した一方で、打線は5回以降に追い上げを見せ5得点。伏兵を大暴れさせたことが取りこぼしにつながり、悔やんでも悔やみきれない試合となった。

 21、22日の日本ハムとの天王山で連敗し自力Vが消滅。それでも23日の西武戦で快勝し、同日に日本ハムが負けたことでマジック逆点灯の可能性もあった。1試合も落とせない中で喫した黒星。結果的に、3日間でマジックを三つ減らされた。残り試合は日本ハムが4、ホークスが5。もはや振り返っている余裕などない。「明日、明日頑張ろう!」。工藤監督はV3への道を信じて「明日」と繰り返した。 (倉成孝史)

=2016/09/26付 西日本スポーツ=

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