工藤ホークス絶体絶命 サヨナラ負けまさかの連敗

西日本スポーツ

 絶望的な状況に追い込まれた。残り試合全勝を誓っていた工藤ホークスはロッテに2-3でサヨナラ負け。オリックスに勝利した日本ハムの優勝へのマジックナンバーは1になった。2点リードの7回。岩崎が痛恨の同点2ランを打たれ、流れを失うと、延長10回にスアレスがサヨナラ打を浴びた。きょう27日、ホークスがロッテに敗れるか、日本ハムが西武に勝つか、両チームが引き分けるかでソフトバンクのリーグ3連覇の夢は消える。

 ■延長10回ミス絡み…

 崖っぷち、どころではない。ついにギリギリの状況まで追い詰められた。「監督ーっ! 明日! 明日!」。帰りのバスへ向かう工藤監督に、敵地QVCマリンフィールドに駆けつけたタカ党から、温かい声が飛ぶ。だが、その声援に耳を傾けられる余裕は、もはや指揮官にはなかった。

 「(残り4試合)全部勝つ? そこに、変わりはない」。可能性がわずかでも残されている限り、最後までそれを信じて全力で勝利を目指す。ただ、突きつけられた現実が現実だけに、工藤監督の足取りは重たい。夏場以降、信じられないような「不運」続きもあっての大失速で日本ハムの猛追を許したが、この土壇場でも、目を覆いたくなるプレーから逆転サヨナラ負けへ。日本ハムのVマジックを「1」に減らした。

 「ミス? そうですね…。シフトを敷いて点を与えないところだった」

 指揮官が、振り返るのすらつらそうに応えたのは、延長10回の場面だ。この回から登板したスアレスが、先頭に安打を許し無死一塁。1点失えば敗戦が決まるため、犠打に対して、一塁内川と三塁松田が猛然とチャージをかけた。初球をバントした加藤の打球は一塁側へ転がったが、勢いよく飛び出して捕球を狙った内川のミットに当たり投手側へ(記録は内川の失策)。スアレスが慌てて拾い、一塁へ送球したが、悪送球となり無死二、三塁。塁を埋めて切り抜けようとしたが、負の流れはそれを許してくれなかった。

 ■負の流れ変わらず

 その約10分前。京セラドーム大阪では、日本ハムが勝利しマジックを「2」に減らしていた。QVCマリンフィールドの右翼席側電光掲示板には、常時、他球場の経過が表示されている。「目には入りましたけど、自分たちがゲームに何とか勝つようにということだけを考えた」。絶対に落とせないゲームで、最後は勝負を仕掛けた。だが、ダブルエラーからのサヨナラ負け。まだ首位を走っていた8月中旬にも、勝利まであと1死からの失策で痛すぎる敗戦を喫した場所で、またしても取り返しのつかないミスが生まれた。

 きょうの結果次第で、V逸が決まるのは言うまでもない。本拠地でもビジターでも、敗戦後には「明日! 明日!」と締めていた指揮官は、この日その声もなく帰りのバスに乗り込んだ。最後の最後まで、王者としての意地を見せられるか。負けては終われない。 (倉成孝史)

=2016/09/27付 西日本スポーツ=

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