松本 強心臓 デビュー戦 即被弾なんの!後続ピシャリ

西日本スポーツ

■初Kも記録1回1失点
 
 ヤフオクドームのマウンドに伝説の背番号「66」が帰ってきた。一時代を築いたエース斉藤和巳の代名詞を引き継いだ松本が、2年目でプロ初登板に挑んだ。いきなり一発を食らったが、初三振も奪った。「自分のやるべきことはできた。来季につながるいいアピールになったかな」。自己最速は高校時代の150キロ。この日は141キロにとどまったが実りある12球だった。

 出番は7回。先頭三好への2球目、高く入った直球を左翼テラス席へと運ばれた。プロ野球71人目、ホークスでは2009年の巽以来となる初登板、第1打者への被本塁打。絵に描いたようなプロの洗礼を浴び、思わず苦笑いを浮かべた。

 「甘く入ったので打たれても仕方ない。本塁打で逆に走者がいなくて良かった」。強心臓の20歳は下を向かない。続く島内は内角の真っすぐで見逃し三振。後続もきっちりと抑えた。「変化球を織り交ぜ、自分らしい投球ができたかな」

 このマウンドにたどり着くまでは苦難の道のりだった。ドラフト1位で華々しく入団しながら、高校時代に右肘を痛めた影響で1年目のほとんどはリハビリに費やした。ノースローから2度立ち上げを試みたが、実戦に移る前に痛みが再発した。「次に失敗したら手術をした方がいい」と医師に告げられた3度目の立ち上げでようやく軌道に乗り、シーズンも終わった10月末にひっそりと宮崎で初実戦のマウンドに上がった。

 今季は3軍からはい上がり、6月に2軍戦で初登板。評価が上がる中、7月25日、神奈川県の実家にいた。父方の祖母、冨美子さんが急逝したためだった。高3夏の甲子園。猛暑の中、車椅子で観戦に来てくれた。「プロで投げるようになれば見に行くから」。祖母との約束は果たせなかったが、決意を新たにし、両親の前で勇姿をみせた。

 「この舞台に立って野球ができることはイメージできた。まずは球威を上げること」。2003年シーズンに20勝を挙げるなどホークスの絶対エースとして君臨した先輩と同じ道をたどる。 (小畑大悟)

=2016/10/01付 西日本スポーツ=

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