松坂緊張、きょう1軍登板

西日本スポーツ

 ド緊張で3648日ぶりのマウンドへ-。昨夏に右肩の手術を受けた福岡ソフトバンクの松坂大輔投手(36)がきょう2日、レギュラーシーズン最終戦となる楽天戦(コボスタ宮城)で日本球界復帰後、初登板に臨む。リリーフで1~2イニングを予定。ホークス入団後、2年間苦しみ抜いた右腕は「ド緊張」のマウンドとなることを覚悟した。幾多の伝説をつくってきた「平成の怪物」が、復活へ向けての大きな一歩を刻む。

■監督「思いぶつけて」

 春夏の甲子園で高校球界を沸かせ、プロでは日本シリーズ、五輪、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、米大リーグ、ワールドシリーズ。大舞台のマウンドを踏み続けた右腕が帰ってくる。1軍での公式戦登板は西武時代の2006年10月7日、ソフトバンクとのプレーオフ(当時)以来、実に3648日ぶりだ。舞台はシーズン最終戦の消化試合。先発でもなくリリーフだ。しかし、松坂にとってそんなことは関係ない。「投げることになれば、ド緊張すると思うけど、何とかしっかり投げられるようにしたい」と復帰投を思い描いた。

 「やっぱり長かった。もう少し早く上で投げられるような状態ができると自分では思っていた」。日本球界復帰後はけがとの戦いだった。昨夏に右肩を手術。2年目の今季は2月の春季キャンプから順調な回復ぶりをアピールしていた。今年こそは-。誰もが信じた。

 1軍昇格を目指し、2軍で先発ローテを回っていた直後に暗雲が垂れこめた。5月の2軍戦で右手指のしびれを訴えた。腰痛にも悩まされ、3カ月実戦を離れた。復帰し、軌道に乗りかけたら次は右尻に張りを感じた。登板予定の試合が雨で流れ、アピールの機会を失ったこともあった。

 ただし、可能性だけは信じてきた。先発での登板が厳しくなると、中継ぎでの昇格を狙った。V逸が決まり、急転直下で巡ってきた最終戦の舞台。「単純にうれしかった。レギュラーシーズンは間に合わないと思っていた。最後になってしまったけど、投げられることになって良かった」

 つかみ取った文字通りのラストチャンス。10年ぶりの日本球界での登板に高ぶる気持ちもある。「なんて言っていいのか分からないけど、いろんな思いがある。本当、普通に投げられたらそれでいい」。チャンスを与えた工藤監督は「自分の思いを全部ぶつけてね。ボールを通して、それを打者にぶつけてくれればいい」と背中を強く押した。

 「ド緊張」を予告しているだけにどんな結果になるか分からない。もちろん、好結果を出せば、CSの戦力として加わる可能性もある。「それぐらい余裕があればいいけど、久しぶりなので。普通に投げられたらいい」。ヤフオクドームの投手練習では約70メートルの遠投などで最終調整。復活へのマウンドが用意された杜(もり)の都へと旅立った。 (小畑大悟)

=2016/10/02付 西日本スポーツ=

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