3年連続日本一のカギは? 接戦に勝機あり 晃で打線活性化

西日本スポーツ

 レギュラーシーズンで2位に終わった福岡ソフトバンクが、2004~06年のプレーオフ、07年からのクライマックスシリーズ(CS)を通じ、初めて本拠地でファーストステージを戦う。開幕まであと4日。ロッテ、日本ハムを撃破して日本シリーズ出場権をつかむ鍵はどこにあるのか。日本ハムと死闘を繰り広げたレギュラーシーズンのデータを振り返りながら、3年連続日本一へのポイントを探る。(全日程が終わっていないため、文中のデータはすべて3日現在)

■ハムを上回る1点差勝利数

 夏から続いた日本ハムとの激しい競り合いで勝てなかった。昨年のソフトバンクは打撃、投手のほとんどの部門でリーグ1位。他球団を圧倒して連覇を達成したが、今季は7月以降にほとんどの部門で日本ハムに逆転された。その中で、日本ハムを上回っていたのが1点差試合の強さだ。

 日本ハムが21勝24敗と負け越したのに対し、ソフトバンクは24勝19敗と五つの勝ち越し。チーム、救援の防御率で日本ハムに劣っていたにもかかわらず1点差試合で勝ち越せたのは、シーズンを通して働いたサファテの存在が大きい。

 今季のサファテは移籍3年目で敗数(7)、防御率(1・88)と最も悪いシーズンとなったが、防御率1点台はキープ。同点の場面での登板での被打率が3割6分と極端に悪化した一方、1点リードの場面での安定感が抜群だった。延べ71人の打者と対戦して打たれた安打はわずか6本、被打率は今季自身通算1割8分1厘を大きく下回る0割8分5厘。被本塁打0、奪三振数は得点差別で最多の27個だった。

 後半戦に入って貯金をつくれなかったソフトバンクは中継ぎ陣が打たれる場面が増え、勝ちパターンが崩壊。2009年から7年連続でリーグ1位を守り続けてきた救援防御率は2・98に終わり、2・67の日本ハムに次ぐ2位だった。逆転負けも昨年を上回る26度だったが、サファテがいなければ後半戦のブルペンはさらに苦境に陥っていた可能性がある。接戦に持ち込めば勝機あり-CS突破の一つの鍵はここにあるといえそうだ。

■どの打順でも安定した働き

 今季のソフトバンクは30本塁打以上の打者がゼロ。松田、柳田、李大浩の「30発トリオ」を中心にチーム141本塁打を記録した昨季と比べて怖さがなくなった。チーム114本塁打は西武、日本ハムに次ぐリーグ3位。李大浩が抜けた5番を固定できず、クリーンアップに昨年ほどの安定感がない打線の中で支えとなっていたのが中村晃だ。

 ポイントゲッターの7番で開幕を迎え、その後シーズン終了までに任されたのは1、2、3、5、6。下位の8、9番を含まずに6打順をこなしたのはチーム唯一だった。しかも何番でも満遍なく打った。4年連続打率3割は逃したものの、際立ったのは四球の多さ。100個の柳田には及ばないながらもリーグ2位の99個は自己最多で、出塁率4割1分6厘も同僚の柳田、ロッテ角中に次ぐリーグ3位で、自身初めて4割を超えた。

 柳田と中村晃で四死球は219を数え、チーム537四球は昨年を30も上回るリーグ最多。本塁打で勝てなくてもリーグ屈指の出塁率を誇る2人がきっかけをつくり、得点力の大幅低下を防いだ。守備でも内外野をこなすなど、派手さはなくてもチームに欠かせない存在だった中村晃は9年目で初めてシーズン全試合に出場し、7本塁打、12死球も自己最多。実戦復帰した柳田とともに、ポストシーズンでも中村晃が打線活性化のポイントを握る。

=2016/10/04付 西日本スポーツ=

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