ファイナル初戦へ 武田VS大谷 CSファーストS 14勝右腕“温存”

西日本スポーツ

 福岡ソフトバンクのクライマックスシリーズ(CS)に向けた「先発構想」が固まったことが5日、分かった。8日開幕のロッテとのファーストステージ(ヤフオクドーム)は千賀、バンデンハークの順番で先発し、第3戦にもつれれば中田が投入される。12日開幕のファイナルステージ(札幌ドーム)に進み、初戦の先発マウンドに送り出されるのは武田だ。同ステージでは摂津の先発も見込まれる。日本シリーズ進出を見据えた陣容で、3年連続日本一へ駆け上がっていく。

 ハイリスク、ハイリターン-。3年連続日本一への挑戦権をつかむため、工藤監督が「覚悟」を決めた。今季、キャリアハイの14勝を挙げた武田をCSファイナルステージまで“温存”。大谷との投げ合う可能性が極めて高い日本ハムとの初戦に起用する。

 日本ハムに1勝のアドバンテージがあるだけに、ファイナルステージ初戦の持つ意味は大きい。武田は今季、日本ハムに3戦で2敗と屈したものの、今季登板のなかった札幌ドームとは好相性だ。2012年7月7日のデビュー戦から通算5戦4勝、防御率1・69。今季10勝をマークした日本最速右腕相手に競り勝って1勝1敗のタイにすれば、チームの勢いは一気に増すシナリオだ。

 武田をファイナルステージに回す以上、ロッテに足をすくわれるわけにはいかない。ロッテとのCSファーストステージ開幕戦の先発には予定通り、千賀を起用。第2戦にはバンデンハークを送り出す。レギュラーシーズンで先発ローテを守り抜いた千賀はチーム3位の12勝(3敗)。ロッテには7戦4勝無敗と抜群の相性を誇る。バンデンハークは疲労などで約3カ月半の離脱期間がありながら7勝をマーク。ロッテを2戦2勝、防御率1・20と封じてきた。一気に2勝して札幌ドームに乗り込むのが理想だ。

 1勝1敗で3戦目までもつれ込んだ場合は、最終盤に来て好調をキープする中田の出番。1、2戦目の結果で起用が決まる流動的な立場だが、中4日と中5日で先発した、自身のレギュラーシーズンのラスト2登板で連勝するなど、34歳の適応力は高い。仮に登板がなければ、ファイナルステージ2戦目以降に回る。

 左肘の不調で再調整中の和田はCSに間に合わない可能性もある。リーグ最多15勝の左腕を欠いた場合、ファイナルステージでは、今季球団最長の5年連続開幕投手を務めた摂津の出番もありそうだ。今季2勝に終わったとはいえ、数々の修羅場をくぐってきた通算77勝右腕の経験値は計り知れない。さらに今季9勝をマークした、成長著しい東浜をブルペンで待機させ、万全のシフトで臨む。

 「日本シリーズに行く、行って勝つんだという目標がある。ファーストだけではなくてファイナルまでを含めたローテーションを」と説明してきた工藤監督。有終の美を飾るため、常に一歩先を見ながら、工藤ホークスは戦う。

=2016/10/06付 西日本スポーツ=

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