柳田 超フラット思考 「正直…フツーです」

西日本スポーツ

■監督「打球の伸びいい」
 
 決戦の場所に立った。相手に1勝のアドバンテージがある上に、初戦でまみえるのは164キロ右腕の大谷だ。頂上決戦への道を切り開けるかどうかのヤマ場に臨む柳田は、報道陣に囲まれ、なぜか笑いだしそうになった。コレ、言っていいのかなぁ? そんな顔で、質問にちょっと間をつくって胸中を明かした。

 「正直…フツーです。あんまり深く考えすぎずにやりたい。もちろん、勝ちたいですけどね」

 右手薬指骨折から戦列復帰したロッテとのファーストSでは、2戦で全8打席凡退だった。みやざきフェニックス・リーグで一緒に調整した先輩の五十嵐がこの日、1軍に再合流。札幌へ向かう福岡空港で再会し「8タコです」と報告すると「知ってるよ」と返ってきて、苦笑いが広がった。悔しさは大いにある。もっとも、涌井、石川から警戒されて際どいコースを突かれた証しでもある。「相手もしっかり投げてる」と正面から結果を受け止めた。

 「相手ピッチャーもミスなく投げている」と工藤監督も同意見。「もう少し(攻めを)やさしくしてあげてほしいけどね」と“無い物ねだり”をしたが、光も見いだした様子だ。一塁側のフェンスに腰掛けて眺めたフリー打撃。「だいぶ良さそうだね。打球の伸びがいい」と目を細めた。「彼がいるといないとじゃ違う。試合に出ることで本人も充実してるんじゃないかな」。当たり前のように柳田がいる“風景”が、何より工藤監督には心強い。

 肩の力は抜けつつも「準備はしっかり」と柳田はスイングをチェック。左翼から右翼まで各方向に大きな放物線を描いたフリー打撃の前後に、ロングティーも行った。「遊び程度…いや、遊びです」とウソぶきながら「ヒント? ありました」と笑う。9月1日に骨折し、そのままレギュラーシーズン終了。自身約2カ月ぶりの日本ハム戦にも「終わったことはどうにもならない」と不在期間の思いを、あえて発奮材料にすることはなかった。「明日しか見てない。目の前の戦いを頑張ります」。前がかりでも後ろ向きでもない。ちょうどいいあんばいで12日を迎える。 (森 淳)

=2016/10/12付 西日本スポーツ=

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