工藤監督最後の最後で日本ハムに快勝!? 「頭パニクってます」

西日本スポーツ

 「交渉権確定」の5文字を大きな瞳で確認すると、工藤監督が力強く右手を突き上げた。ロッテ、巨人、日本ハム、広島と5球団が競合してのくじ引き。昨年は3分の1の確率で県岐阜商高・高橋純平を引き当てた「黄金の右手」で、今年もアマチュアナンバーワン右腕を射止めてみせた。

 「去年も緊張してあまりいいことがしゃべられなかったんですけど、頭がパニクってます。正義くんのストレートが早く目の前で見たい。待ってます」

 壇上でインタビューを受けた工藤監督は、紅潮した顔で興奮気味にまくし立てた。昨年は引く順番がラストの「残りくじ」だったが、今年は2番目。「彼にとって一番いい、行きたいと思っている球団に当たってほしい」と願い、箱の左端にあったくじを引いた。元来、縁起担ぎはしないタイプだが「俺のラッキーカラーブルー」と、昨年に続き青色のネクタイを着用。無類の勝負強さを発揮した。

 雪辱を期す球団にとってもこれ以上ない明るいニュースだ。豊富な戦力を背景に過去3年は高校生投手を1位指名。将来性を重視した戦略だったが、今季は日本ハムに大逆転を許しリーグ3連覇&3年連続日本一を逃した。「即戦力として考えている。開幕投手を目指すくらいの気持ちで頑張ってほしいと思います」。V奪回へ向けた球団の思いが指揮官の右手に乗り移り、日本ハム・栗山監督も参戦した「一戦」を制した。

 他球団の動向次第では単独1位指名の可能性もあった最速154キロ左腕、古谷も2位で指名。思惑通りに進んだことで、支配下選手は12球団で最も少ない4人で指名を終了した。「編成の方の思惑通り、いい補強ができた」。百点満点のドラフトに、工藤監督は満面の笑みを見せた。 (倉成孝史)

=2016/10/21付 西日本スポーツ=

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