福岡への手土産は創価大初神宮V

西日本スポーツ

■ホークス指名あいさつ
 
 日本一を手土産に初見参-。福岡ソフトバンクからドラフト1位指名された田中正義投手(22)=創価大=が21日、東京都八王子市の同大学で球団の編成スタッフから指名あいさつを受けた。この日ブルペンで57球を投げた最速156キロ右腕は「4年間の集大成」として11月中旬の明治神宮大会制覇に照準をピタリ。同23日に予定されている球団のオフ恒例ファンイベントでは、初めて新人お披露目の場が設けられる予定で、大学日本一を引っ提げファンに最初の姿を見せる。

■ブルペン熱投57球

 5球団競合の1位指名から一夜明け、秋晴れの空の下。創価大グラウンドのブルペンに乾いたミットの音が響く。23日の東京新大学、秋季リーグ最終戦を控えた投球。田中は自慢の直球にカーブ、フォークなど変化球も交えて57球を投げた。「8、9割」の力加減ながら、低めへと伸びた軌道。楽天2位指名の池田と並んだ投球が壮観だった。

 7月の右太もも裏肉離れから、下半身主導に苦心してきたが「秋の初めの方に比べたらすごく(状態は)上がってきている。関東大会はある程度、納得いく投球ができる手応えは感じてます。あともうちょっと。数字では難しいけど、80パーセントぐらい」。既に秋季リーグ優勝を決めており、最終戦後は、明治神宮大会出場が懸かる今月31日からの関東大会に臨む。「後輩にいいものを残したい」。有終の美となる同校初の大学日本一を見据えた。

 関東大会初戦の相手は首都大学リーグ優勝校。未定ながら、外れ1位で5球団が競合した佐々木を擁する桜美林大の可能性がある。「(相手を)あまり考えないように」が田中の身上ながら、佐々木との投げ合いなら「いい投手なのは間違いない。なかなか点は取れない。先に点を取られないように」と思い描いた。

■31日から関東大会

 ここぞの勝負強さは、ホークスが田中に望む姿でもある。練習後に受けた指名あいさつ。王会長のサインボールとともに贈られた、交渉権確定印のあるくじには「田中正義君江 日本一を共に目指そう 工藤公康」と書かれてあった。小川編成・育成部長兼スカウト室長からは今季のチームの戦いも踏まえて「重圧のかかった大事な試合で勝てる投手に」と期待を寄せられた。「それが自分のなりたい投手像。心の強い投手に」。田中も肝に銘じた。

 明治神宮大会終了後の11月23日には、ホークスの本拠地ヤフオクドームで「ファンフェスティバル」が開催される。そこで新入団選手お披露目の場が、初めて設けられる予定だ。新入団発表を済ませた上で、田中ら新入団選手が、福岡のファンの前に初登場する。

 背番号の話題には「いただけるなら何番でも」と口にした。今は目の前の一戦を勝つことに専心する。「4年間の集大成。自分の今の『ここぞ』は今。何としても勝ちたい。先のことは考えてないです。日本一を取った後でプロのことを考えればいいと思う」。日本一奪回の使者には、大学V右腕の称号がふさわしい。 (森 淳)

=2016/10/22付 西日本スポーツ=

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