ホークス1位田中正義3回完璧

西日本スポーツ

 ■指名後初の公式戦 東京新大学リーグ
 
 正義、完璧発進! 福岡ソフトバンクにドラフト1位指名された創価大の田中正義投手(22)が24日、指名後初めて公式戦に登板した。さいたま市の岩槻川通公園野球場で行われた東京新大学リーグ最終戦の共栄大戦に先発し、3回を完全投球。最速152キロをマークし、これまでほとんど使用しなかったカットボールも解禁して3奪三振だった。31日から始まる関東地区大学野球選手権では、初戦の2回戦でロッテに1位指名された佐々木千隼投手(22)を擁する桜美林大と対戦。宿敵との一戦に弾みをつけた。

 ■関東大会へ調整投

 5球団が競合した逸材らしく、田中が完璧なピッチングを披露した。ホークスからドラフト1位指名を受けた後、最初の公式戦。「指名をしていただいたからといって野球がうまくなるわけではない。(心境は)特に変わらない」。平常心で涼しい顔を崩さず、予定の3回を完全に抑えた。

 既にリーグ制覇を決めている創価大にとっては消化試合で、明治神宮大会を懸けた関東地区大学選手権に向けての調整登板。「関東大会に向けて、不安要素を一つでもつぶせたら」と臨んだ。2回、1死から2者連続三振。いずれも決め球はこの日最速の152キロ直球だった。さらに「変化球の精度が課題」と、3回には精度が低く、今季はほとんど投じていなかったカットボールを解禁した。最後の打者は鋭いカットボールで空振り三振を奪い、「良かったんじゃないでしょうか」と納得の表情。自己採点で「80点」とした。

 この日は走者を出さなかったが、あえてクイックを試すなど試行錯誤する場面もあった。視察したホークスの永山アマスカウトチーフは「勝負どころでのボールの質は素晴らしい」と絶賛。担当の山本スカウトは「課題をマウンドで練習していた。頭がいい」とクレバーさにも目を細めた。

 ■ドラ1対決へ弾み

 22日に開幕した日本シリーズもチェックしている。初戦では同学年で日本ハムのエース大谷が6回3失点で敗戦投手になった。「自分には想像もつかない重圧の中で戦っていると思う。プロ(の打者)は、狙った球が狙ったコースに来れば100パーセント打ち返す」と、これから飛び込む世界の厳しさを痛感した。

 リーグ戦では最多勝利(4勝)と最優秀投手の2冠を達成。関東地区大学選手権では決勝まで勝ち上がれば明治神宮大会の出場権が得られるが、初戦の2回戦でいきなりロッテに1位指名された佐々木を擁する桜美林大と激突する。佐々木も外れ1位ながら5球団が競合した好投手。「初優勝が懸かった試合で投げられるのは心が強く、粘り強さがある」と実力を認める。

 「相手に流れがいかないよう、先に点を与えないことを意識したい。終盤まで接戦でいけるように」。ソフトバンク1位VSロッテ1位-。注目右腕同士の決戦へ、静かに闘志を燃やした。 (伊藤瀬里加)

=2016/10/25付 西日本スポーツ=

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ