ホークス宮崎キャンプスタート いきなり“4キロダッシュ”、若手続々ダウン

西日本スポーツ

 地獄の秋がスタート! 来季の王座奪回へ向け、ホークスの宮崎秋季キャンプが「悲鳴」とともに始まった。工藤公康監督(53)の予告通りに、初日からハードな走り込みを実施。中でも選手が悲鳴を上げたのは100メートル走10本×4セットのインターバル走だ。その影響で全体練習後の特打中には足をつり、グラウンドに倒れ込む選手が続出するなど異様な光景が広がった。歴史的V逸の一因となった故障を防ぐためにも、体力の強化は不可欠。3連覇を逃した今季の悔しさを晴らすため、汗と泥にまみれる3週間となる。

 ■黒瀬5分動けず

 「ヴーーーッ」-。日も傾きかけたメイン球場で、声にならない悲鳴が次々と上がった。若手6人で行われた全体練習後の特打。ロングティーに取り組んでいた斐紹が、脚を押さえ苦悶(くもん)の表情でグラウンドに倒れ込んだ。その直前には牧原が同じようにもん絶。釜元、黒瀬も同様にスイング中に足をつり、黒土の上でのたうち回った。

 「何で足がつるか、わかるか?」。苦しむ選手たちの顔とは対照的に、ペットボトルの水を手にした工藤監督は涼しい顔だ。何人倒れようが、スケジュール通りに特打は続行。牧原と釜元は脚を2度つり、黒瀬に至っては両脚と両脇腹を計6度、最後は倒れたまま5分ほど動けなかった。来季のV奪回へ向けた秋キャンプ初日。春、秋ともに近年のホークスではなかった“地獄絵図”が広がった。

 「つることがいいわけではないけど、張り切ればつることもある。ケガではないしね。やっぱり(練習)量だから。技術を身に付けるのは量しかない」

 今キャンプのテーマに「体力と筋力」の向上を掲げる工藤監督は、選手たちのグロッギーな姿に充実の表情を浮かべた。倒れた選手が続出したのは特打だったが、引き金となったのは正午前後に行われたランニングメニュー。まず100メートル走を15秒以内で走り、45秒で戻るやいなや、すぐにまたスタートするインターバル走が延々と行われた。10本1セットを計4セット。この“4キロダッシュ”でも、育成選手が脚に異変を起こして離脱するなど、大抵の選手が叫び声を上げた。

 ■指揮官涼しい顔

 「俺は37歳のときに(100メートルインターバル走を)70本やってたよ」と振り返った工藤監督は厳しいメニューを課す分、選手の汗を絶対に見逃さない。午前9時前に球場入りしたこの日は、約20分の昼食時間以外は、施設内を動き回り、帰りの車に乗り込んだのは午後7時前だった。「初日にしては十分。苦しい練習でも歯を食いしばって頑張っているところは見てあげたいし、評価もしてあげたい。ただ、明日大丈夫かな。みんな起きて来られるかな」。1年後の歓喜に変えるための3週間。故障防止、そしてチームの底上げを図るため、心技体のうちの「体」を徹底強化する。2日目のランニングメニューは200メートル走×20本になるという。 (倉成孝史)

=2016/10/30付 西日本スポーツ=

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