達川ヘッドコーチ就任 V奪回へ「負けたら退団」

西日本スポーツ

キャッチャーミットを手に熱血指導する達川ヘッドコーチ 拡大

キャッチャーミットを手に熱血指導する達川ヘッドコーチ

工藤監督(右)と握手を交わす達川ヘッドコーチ

 爆笑会見から即熱血指導じゃ! 福岡ソフトバンクが10月31日、達川光男ヘッドコーチ(61)の就任を発表した。キャンプ地で行った就任会見で、爆笑トークを連発。“達川節”を随所に交えながらも、退団覚悟で工藤公康監督(53)を支える強い覚悟を示した。会見後には早速、ジャージー姿で若手捕手陣に約2時間の直接指導。背番号は79。3年目を迎える工藤ホークスに初めて誕生したヘッドコーチが、V奪回を約束した。

 底抜けの明るさと野球にかける熱さを、宮崎に運んできた。午前中に球場に到着した達川ヘッドコーチは、すぐに室内練習場にいた工藤監督を訪れガッチリと握手。その後臨んだ就任会見では「達川節」をさく裂させ、会場を笑いの渦に包んだ。

 「私が来なくても、来年はV奪回できてますよ。私が来て負けたいうことは、私が足を引っ張ったということでね、えー、隣の三笠さんと一緒に退団しますよ」

 会見に同席した三笠球団統括本部副本部長も、まさかの道づれ発言に苦笑いを浮かべるしかない。ユーモアを交えた独特のイントネーションのトークは、解説者時代からの持ち味。随所に笑いをちりばめたが、強い覚悟を持ちユニホームを着ることは間違いない。工藤監督の強い要望を受けてのヘッドコーチ就任。V奪回のために、指揮官を命がけで支えていく構えだ。

 「初めての会話は『おい工藤、なめんなよ』だった。今日をもって二度と『なめんなよ』と言うことはない。工藤監督が監督をされている間は、終生、忠誠を尽くしたい」

 出会いは1986年の西武対広島の日本シリーズ。工藤監督に死球を当てられたが、帽子を取って謝られたことを見逃し、その後打席に入った当時23歳の左腕にマスク越しに“暴言”を吐いたという。95年にはダイエーでコーチと選手という間柄に。「いろいろと話すうちに野球観が少しずつ合っていった」という。2年間を戦い、その必要性を感じ就任を要請した指揮官は「(選手交代の)対応が遅れたりもした。僕の気付かないところであったりを助言をしてもらいたい」と、大きな期待を寄せた。

 「退団覚悟」の決意を示すだけでなく、会見後には早速ジャージー姿で若手捕手を熱血指導。二塁送球やワンバウンド捕球を、身ぶり手ぶりを交えてぶっ続けで約2時間。「ワシの言うこと聞いとらんのかっ!」と、激しい声を飛ばす場面もあった。その後の夕方の個別練習では監督、コーチ、選手の間に入り、まさに「名MC役」のように、意見交換を行った。類いまれなユーモアと情熱を持つだけに、Vを逃したチームに大きな“化学反応”が起こることは間違いない。 (倉成孝史)

=2016/11/01付 西日本スポーツ=

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