岩崎 勝負の10年目“便利屋”返上だ

西日本スポーツ

 来季区切りの10年目を迎える福岡ソフトバンクの岩崎翔投手(27)が6日、ここ2年は封印していたチェンジアップの再習得に着手したことを明かした。オリックス金子の動画を参考にシーズン中から練習。今季は先発、救援でフル回転してチームを救ったが、来季は競争の激しさは覚悟の上でローテ争いに割って入る構えだ。決め球のフォークとともに、縦の変化の“二刀流”で勝負する。

■奥行きの緩急

 ハードなランニングや体幹強化のメニューを一通り終え、岩崎がサブグラウンドに姿を見せた。投球を意識した強めのキャッチボール。真っすぐに加えて織り交ぜたのは、再習得中のチェンジアップだ。「試行錯誤しながらいろんな握りを試している」と大粒の汗をぬぐった。

 チェンジアップはもともと投げていた球種だ。2013年オフに参加したドミニカ共和国でのウインターリーグ(WL)でもカーブとともに練習。その後、フォークの精度が上がったこともあり、ここ2年は実戦で使うことはなかった。

 今夏、チェンジアップを武器にする金子の動画を目にした後、ふと練習で試投した。「チェンジアップを投げるといい感覚のフォームで投げられる」。試合前のブルペンでフォームがしっくりこないときにも、チェンジアップを投げることで修正していたという。

 そして迎えた秋季キャンプ。チェンジアップを本格解禁することを決めた。目指すは来季の先発ローテ入り。「奥行きの緩急が一つあれば投球の幅が広がる。自分のポジションを確立するには新たな武器も必要だと思った」。今季は5月に救援で昇格し、6月末から先発に定着。優勝争いが激化した9月から再び救援に回ったが、あらためて先発一本での勝負を決めた。

 150キロ超の直球にフォーク、さらにチェンジアップ。2種類の落ちる球を操れれば、激しいローテ争いを勝ち抜く上での大きな武器となる。中指と薬指にかける金子流の他、巨人杉内らの握りも参考に模索中。「今は中継ぎの調整をしても意味がないし先発もできるようにしておきたい。レベルアップしておけば先発でも大丈夫だと思ってもらえる」と意欲満々だ。

 前向きな取り組みに、倉野投手統括コーチも「いつもフォークがいいわけではない。バリエーションが増えれば幅も広がる」とうなずく。前日5日はキャッチボールでは足りず、入る予定のなかったブルペンでも試し投げした。「今年はいい年だったけど、来年がさらに大事になる」。落ちる球の“二刀流”でさらなる進化を遂げる。 (小畑大悟)

=2016/11/07付 西日本スポーツ=

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