ラスト侍・晃チーム初弾 メジャー515戦登板ロモ討ち

西日本スポーツ

 来年3月に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を控える野球日本代表は11日、東京ドームで行われたメキシコとの強化試合第2戦に11-4で快勝して対戦成績を1勝1敗とした。日本は3-3の5回、大谷が一塁内野安打で出塁。盗塁などで1死三塁として筒香の一ゴロの間に勝ち越しのホームを踏んだ。その後も秋山の適時二塁打や中村晃の2ランなどで着実に加点した。

 ■最後に招集

 「伏兵」の形容詞を吹っ飛ばした。侍ジャパンの今秋チーム1号。打ったのは7回の守備から途中出場の中村晃だ。9回2死一塁。右腕ロモの横手からのスライダーを一振り。ジャイアンツでメジャー通算515試合に登板し、84セーブの名リリーバーからライナーで右翼席へたたき込み、仏頂面が笑みになった。

 「メジャーでも投げてるピッチャーから打てて、ホントうれしかったですし、自信になります」

 今秋の強化試合は2戦目で初出場。ソフトバンク柳田が右肘の関節炎で出場を辞退したため、追加で最後に招集された“ラスト侍”だ。7試合で日本代表トップの打率6割1分1厘をマークした昨秋のプレミア12も、やはり負傷で辞退した柳田に代わる選出だった。

 ■9回2ラン

 あるかないかの打席は覚悟の上。「もともと打席は少ないと思ってたんで。少ない打席の中で何か得て、今年を終えたいと。そこで最高の結果が出たので良かったです」。強化試合も「来季のためにやってます」と割り切る。照準を合わせるのは長打力アップだ。

 「昨年のオフからずっとやっている。今年はホームランが増えたし(自己最多の7発)。継続して」。シーズン中は拳一つ分は余して握るバットを、侍ジャパン集合前の練習から長く持つ。「強く振り、強い打球を飛ばせるように」。4割超の出塁率の目標は下げずに「15本打てばいい打者でしょ」。今回の大物撃ちは野望の表出だった。

 侍ジャパンでの自身初アーチを「いい思い出になりました」と素朴な感想を持った。12日からのオランダとの強化試合では「もう打席、ないと思うんで」とどこまでも冷静。WBC本番でのメンバー入りが保証された立場ではないが、昨秋、今秋と見せる切れ味には目を見張るものがある。 (森 淳)

=2016/11/12付 西日本スポーツ=

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