武田、千賀よオラオラ侍になれ 侍ジャパン権藤コーチが“宿題”

西日本スポーツ

 肩で風切る侍になれ。野球日本代表「侍ジャパン」の権藤博投手コーチ(77)が14日、強化試合に登板したソフトバンク武田翔太投手(23)、千賀滉大投手(23)に「自己主張のススメ」を説いた。2人の能力を認めた上で「投球が優しい。自分の色を出して」と注文。来年3月に控える第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)本番を見据えながら「オラオラ侍」への変身を望んだ。

 ■「モノはいいよ」

 侍ジャパンはメキシコ、オランダ両代表と連戦した今秋の強化試合4試合を終えた。戦力の見極めと課題の洗い直しが行われ、今後は来年3月の本大会に臨むメンバー選考が焦点となる。権藤コーチはソフトバンクから選出されていた武田、千賀の若い2人に言及。「モノはいい。モノはいいよ。所属チームで10勝以上してるだけの球は投げてる」。高い能力を認めるからこそ注文を付け加えた。

 権藤コーチ「ただ、ピッチングが優しいね。『こうやって抑えてやるぞ』というものを持ってやってほしい」

 今強化試合で武田は1戦目のメキシコ戦に先発した。大きな乱れはなく4回1失点だったものの、国内統一球に比べ表面が滑りやすいWBC公認球の影響で、得意のカーブが大きくすっぽ抜ける場面もあった。

 一方、初選出だった千賀は同じ1戦目に「第2先発」の位置づけの2番手で登板し3回3失点。フォークをはじめ球が高めに抜けることが多かった。4戦目のオランダ戦ではタイブレーク方式の延長10回に急きょ登板。捕手小林がワンバウンドを止められなかったこともあり、1イニング3暴投と本来の安定感を欠いた。

 同コーチには、いずれも己を主張する投球には映らなかった。“優しいピッチング”から殻を破る方法論については「それは自分で考えてやらないとな。自分の色を出してもらいたいわけだから」と、あらためての自己分析を促す。1973年から指導者となり、横浜(現DeNA)監督として日本一経験もある名伯楽の、独特の視点だった。

 もちろん武田、千賀とも、それぞれに課題を整理済みだ。ソフトバンク秋季キャンプに再合流するため、この日、東京から宮崎へ空路移動。武田はWBC球の対策について「オフも自主トレも使うので。何とかなると思います」と見通す。千賀はボールや、国際大会想定で硬く設定されたマウンドの影響には否定的で「自分のフォームの問題。どこでピッチングしてもダメでしたから」と基礎を見つめた。本大会のメンバーに選出された暁、来春に同コーチの目にはどう映るか。 (森 淳)

=2016/11/15付 西日本スポーツ=

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