九鬼、逃しま10(テン)いずれは父と同じ背番号 義典さん「まねすんな!」

西日本スポーツ

 いつかは「10」に! 高校生の新人3選手も力強い目標を口にした。背番号が65に決まったドラフト3位の九鬼隆平捕手(18)=熊本・秀岳館高=は、父義典さん(47)の松下電器(現パナソニック)時代の10番にロックオン。「10を背負う選手に」と将来的な願望を口にした。2位の古谷優人投手(17)=北海道・江陵高=はトランプを使って同僚との距離を縮める外交作戦を披露。4位の三森大貴内野手(17)=青森山田高=は王会長の「トリプルスリー指令」に発奮した。

 真新しいユニホームに袖を通すと、ドラフト3位の九鬼は口元を引き締めた。元社会人野球選手の父と二人三脚で歩んできたプロへの道。「小さいころから夢見た世界に入れたのはうれしいし、覚悟を決めて頑張りたい」。到達点ではなく出発点。今からは自分の力で未知の世界を生き抜く。

 背番号は65に決まった。「まずは(背番号を)もらえたというのが一番うれしい」と笑みを浮かべたが、ずっと胸に秘めていた思いも明かした。「野球をしていて、格好いいと思うのは10番。それが似合うくらいの技術を付けたら、10番を背負う選手になりたい」

 背番号10への憧れは、現役時代の父の姿に重なる。父・義典さんは10番を背負い、プロを目指していた。「家にある写真は10番。小さかったのであまり記憶にはないけど、10番は格好いいなと。あまり(父に)言ったことないですけど」。この日、父と背番号の話題になり、「10番がいいな」と心の底にある願望を口にした。父からの返答は「まねすんな!」だったが、いずれはとの思いは強い。

 高校日本代表に選ばれ、4番捕手を務めたU-18(18歳以下)アジア選手権では、10番を背負って優勝に貢献した。ホークスの10番は、李大浩の退団以降空き番号となっている。「ちょっと(空き番号で)止めておいてほしいなと。空いているうちに、できるだけ早く1軍に上がりたい」との言葉に力がこもった。

 もちろん、高卒の捕手が簡単に通用する世界だとは思っていない。「早くて3年、遅くても5年以内にヤフオクドームで正捕手として活躍したい」と言い切った。「(高校から)レベルが一気に上がる。まずは勉強かな。プロで活躍するための土台を3年ぐらいでつくりあげて、そこから正捕手の座に向かって勝負できれば」と足元を見つめた。

 目標を記す色紙には「打てる捕手」とペンを走らせた。「クリーンアップに座れるようにしつつ、守備もでき、走れる捕手になりたい」。有言実行で理想を体現し、意中の番号を背負う。 (小畑大悟)

=2016/11/23付 西日本スポーツ=

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