ソフトバンク、ベストナイン0 和田最多勝なのに…また大谷の壁

西日本スポーツ

 8年ぶりの屈辱-。プロ野球のセ、パ両リーグは25日、今季のベストナインを発表し、3連覇を逃した福岡ソフトバンクからは1人も選ばれなかった。選出者ゼロは最下位に沈んだ2008年以来。選ばれるにふさわしい成績を残した選手はいたものの、大失速で日本ハムに逆転優勝を許したことも響いた格好だ。工藤公康監督(53)は現実を受け止め、選手たちに来季の巻き返しを期待した。

 一年間の疲れを癒やすように、緑色の芝生の上に笑顔と笑い声が弾んだ。今年最後の球団行事となった納会ゴルフ。晴天に恵まれたこともあり、工藤監督の表情も緩みっぱなしだ。「楽しく回れたよ」。和田、松田、城所と同組でのラウンドは82と上々のスコア。気分よくホールアウトした指揮官だったが、直後に耳をふさぎたくなるバッドニュースが待っていた。

 この日発表された今季のベストナイン。その中にホークス勢の名前は1人もなかった。受賞者ゼロは、最下位に沈んだ08年以来8年ぶり。「そっか…」。優勝を逃したとはいえシーズン83勝、勝率6割6厘をマークしただけに指揮官もショックを隠せなかった。

■GG賞の松田6票

 リーグ最多の15勝、勝率7割5分で投手2冠の和田は大谷に50票差。三塁で4年連続ゴールデングラブ賞の松田はわずか6票しか得られず、238票のレアードに大差をつけられて初受賞を逃した。日本ハム勢は史上初めて投手、指名打者の2部門で選出された大谷をはじめ4人が5部門で受賞。ホークスにしてみればV逸の現実をはっきり突き付けられた形となった。

 「みんな、個人としてベストを尽くして頑張った結果。『個人よりチーム』という中でやっている。まずは優勝が目標だから」。指揮官は今季の選手たちの健闘をたたえ、優勝を逃したことが選出者ゼロにつながったことを認めた。24日のスポンサーパーティーでもV逸の原因が自身にあることを認めて「ざんげ」したが、チームが頂点に立たない限り、笑顔でオフを過ごすことはできないことをあらためて痛感した。

 来季のV奪回には、ベストナインを受賞するほどの個々の奮起が不可欠であることも強調した。レアードは39発で本塁打王。大谷は二刀流に磨きがかかりシーズン終盤に圧倒的な投球を見せた。「個の力」がチームの力をも押し上げることは日本ハムが証明している。「個人が良ければチームが良くなるというところでは、まず個人。自分のポジションに対して、自分が1番になるというところは目指してほしい」。ベストナイン不在の屈辱を糧として、必ず王座奪回を成し遂げる。 (倉成孝史)

=2016/11/26付 西日本スポーツ=

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