出て来い若鷹、松田が挑発 年が若いから2軍、ではダメ

西日本スポーツ

 悔しかったら「ジジイ」を超えてみろ! 松田宣浩内野手(33)が3日、福岡市内で行われたイベントに出演し、若手野手陣にカツを入れた。来季34歳になる自身を含め、現在の主力野手は30代が中心。他球団と比較しても“高齢化”が進んでおり、若手の突き上げの乏しさに危機感を募らせた格好だ。一方で3年連続の全試合出場を来季の最低ノルマに掲げるなど、ホットコーナーを譲る気などさらさらない。マッチの「挑発」に燃える新・熱男の台頭が待たれる。

 野球評論家の張本勲氏に負けず劣らずの「喝!」だ。松田がチームの現状に、厳しい言葉を並べた。根底にあるのは、プロ入りから11年間を過ごしたホークスへの愛着。何より将来を思うからこそ「熱男」にふさわしく、若手に向けて熱々のメッセージを発信した。

 「レギュラーが『やばい』と思える若い選手が出てこないと。(主力に)対抗できる選手、割って入るやつがおらんとチームは強くならん。(下からの)プレッシャー? ないないない。まったくない」

 求めるのは、目の色を変えた若手の激しい突き上げだ。大卒3年目の2008年に三塁のレギュラーとなり、すでに9年が経過。その間に4年連続を含む通算5度のゴールデングラブ賞に輝くなど、ホットコーナーは不動のものとなっている。当然、自身の定位置を脅かす存在は見当たらない。他のポジションに目を移しても同様。12球団でもトップクラスの戦力を誇るホークスだが、他球団に比べて年齢層は高い。そこに取って代わる若手選手が台頭してこない限り、常勝軍団構築など夢のまた夢だ。

 「まだ若いと思っていたけど、来年34歳。ウッチーさん(内川)が35で、ポン(本多)とハセ(長谷川)が33。ジジイばかり。みんな、まだまだ老け込む年齢ではないけど、20代前半の選手が出てこないと。年が若いから2軍、ではダメ。18歳でも19歳でも、年齢じゃなく実力の世界なんやから」

 投手陣では武田、千賀、東浜が台頭し、さらにその下の世代では高橋、松本、ルーキー田中正義らが、虎視眈々(たんたん)と先発ローテーションを狙う理想的な体制ができつつある。一方の野手陣では20代前半の真砂、上林らが来季ブレークの予感を漂わせているが、定位置を奪取できるかどうかは現時点で未知数。質量ともに、次世代を担うべき若手野手の突き上げは明らかに不足している。

 発奮を促す意味であえて挑発した松田だが、もちろん「はいどうぞ」と定位置を譲るつもりはない。「負ける気はない。小久保さんや松中さんも、僕らが若い時にそう思っていたはず」。若手とベテランが火花バチバチのハイレベルな競争を繰り広げてこそ、チームは継続的な強さを維持できる。「あっぱれ」な若タカの登場を「ジジイ」は待っている。 (倉成孝史)

=2016/12/04付 西日本スポーツ=

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