中田100勝目指す 母校北九大で恩師に誓った

西日本スポーツ

 大谷封じて100勝だ! 通算88勝の中田賢一投手(34)が9日、大台到達を来季13年目の目標に掲げた。母校・北九州市大の創立70周年記念トークショーに出席。恩師徳永政夫監督らとの掛け合いの中で、今季日本ハムを勢いづかせるきっかけとなった「1番投手・大谷」への初回先頭打者初球被弾を猛省した。来季は球界の至宝へのリベンジを果たし、ホークス移籍後最多となる12勝での100勝をクリアする。

 野球部の後輩ら母校の学生が羨望(せんぼう)のまなざしで見つめる中、壇上の中田が、この時ばかりは申し訳なさそうな表情を浮かべた。「まさか初球から振ってくるとは思わなかったし、まさかあんなド真ん中にいくとは……」。悔しそうに小声で振り返ったのは、7月3日の日本ハム戦で大谷に浴びた初回先頭打者初球弾のシーンだ。

 歴史的な逆転Vを許すきっかけの一つとなった「1番投手・大谷」の一発。思い出すだけでも悔しいだろうが、来季につなげるためにも見つめ直した。内角を狙ったスライダーが真ん中にいってしまった制球ミスでの痛恨の一発。表情にもにじみ出る中田の優しさが招いたともいえる。

 今季は大谷に3打数3安打、1本塁打と完璧にやられた。ともにトークショーに参加した楽天の森山投手コーチは「(大谷は)日本の宝。みんな悪者になるのが嫌だから内角を厳しく投げられていない」と、中田に限らず球界全体が大谷への厳しい攻めができていないと分析。同コーチは「昭和の投手くらい、ぶつける覚悟でいかないと抑えられない」と、野球部の後輩にあたる中田に「死球覚悟」の攻めを勧めた。

 優しい性格の中田はその勧めには苦笑いを浮かべたが、「来季はしっかり攻めます」と大谷への厳しい内角攻めを宣言した。中日時代から異名は暴れ馬。プロ3年目、当時の中日・落合監督に名付けられた。「(捕手が)構えたところに(球が)来る投手は打ちやすい。おまえみたいに球威があって多少荒れるくらいが打ちにくい、と言ってもらった。僕の中ではいい言葉なんです」。自身の原点を思い出し、来季は大谷にリベンジを果たす。

 二刀流がけん引する日本ハムからのV奪回を目指す来季は、中田自身の大きな目標もある。12年目を終え現在88勝。「100勝なんてプロに入った時にはそこまでいけるなんて思ってもいなかった。(2014年に)ホークスに来てからのベストを出して、何とか来年100勝したい」。移籍後最多だった14年の11勝を更新する最多白星での大台到達を、母校で力強く誓った。 (倉成孝史)

=2016/12/10付 西日本スポーツ=

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