中村晃、本拠地使わせて イベントで今月半分使えず

西日本スポーツ

契約更改交渉を終えて会見に臨む中村晃 拡大

契約更改交渉を終えて会見に臨む中村晃

 若きご意見番が初仕事!! 福岡ソフトバンクの中村晃外野手(27)が13日、ヤフオクドーム内で契約更改交渉に臨み、球団にシーズンオフでも本拠地でしっかりトレーニングができる環境整備を求めた。この時期コンサートや販促イベントなどで、ドーム室内の打撃練習場を使えないケースが多いのが悩みのタネ。3000万円増の年俸1億5000万円でサインした自覚たっぷりのバットマンは、練習の虫になれるよう、言うべきことは言っていく。 (金額は推定)

 積み重ねてきた実績は、確かな自信となり、中村晃の言葉に表れた。自身初の全試合出場を果たし、3000万円増の年俸1億5000万円でサイン。「金額のことはあまり話していません」。評価してもらった提示額は素直に喜んだ上で、球団にはこう伝えたという。

 「12月はこっち(ヤフオクドーム)でライブとかあると、今もそうだけど、バッティングができない。トレーニングができても、野球の練習ができないと厳しい。『何とかしてください』とは言いました」。苦境を訴え出たことをため息交じりに明かした。

 本拠地を使わせてほしい-。プロ野球選手が口にすると“珍要求”に聞こえるが、切実だ。全国有数のコンサート会場でもあるヤフオクドームは、16日からのイベントに備えた設営作業中。以前から、トレーニング場やロッカールームを除き、打撃練習場やブルペンは関係業者への貸し出しエリアに含まれてきた。

 今月もコンサートが相次ぎ31日間で半数を超える16日間が設営、もしくは本番。その分、各選手は自宅に近いヤフオクドームではなく、60キロほど車を走らせるか九州新幹線などを使い、筑後のファーム施設を利用することになる。今年はさらに、普段はドーム内で行われる契約更改の会見も一部は隣接するホテルで行われるなど“わが家”を使えない窮屈さだ。

 「車だと往復で2時間以上。運転の時間ももったいない。練習後、長時間運転することはきつい」。オフも時間を惜しみ、打撃の進化を求める“練習の虫”は悩みを明かす。昨年の12月は筋トレを多くした分、バットを振れなかった。出塁率はリーグ3位4割1分6厘を残したが、打率2割8分7厘で連続打率3割は3年で止まった。

 反省を生かすため、この12月はバットを振って振って振りまくろうとしていただけに、つまづいた格好だ。同時に、球団にきっちり思いを伝えたのは、主力としての自覚の表れだと言える。

 「年齢は(全選手の)真ん中くらい。若い人に何か言えるような姿を見せていきたいし、年上の先輩にも、悪いことは悪いと言えるような姿を。こいつに言われるなら納得できる、という選手になっていきたい」。侍ジャパン代表にもなった若きご意見番として、グラウンド外でも存在感を見せた。

 3連覇を逃した今季。「優勝していないし、自分への(高い)評価よりも悔しい気持ちの方が強い」。日本一奪還のためには練習あるのみ。オフの練習環境改善の要求は、個人だけでなく、ナインの思いも含まれている。 (谷光太郎)

=2016/12/14付 西日本スポーツ=

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