千賀が珍要求 懐温かいけど水風呂もっと冷たく

西日本スポーツ

 冷やしてつかむ、初タイトル!! 福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(23)が16日、ヤフオクドーム内で契約更改交渉に臨み、4000万円増の年俸6500万円でサインした。今季は自身初の2桁となる12勝をマークしたが、初タイトルを狙う来季へ向けて早くも珍要求。温水と冷水に交互に入って疲労回復を図る「交代浴」の効果アップのため、本拠地の水風呂を温度調節できるタイプに変更することを球団に求めた。(金額は推定)

 来季はより高いレベルでコンディションを維持したい。千賀の思いが詰まった「珍要求」だった。4000万円増の年俸6500万円で一発サイン。契約更改後の記者会見では「しっかり上げてもらった」と振り返ると、話題はヤフオクドームの水風呂に移った。

 「ドームは水風呂があまり冷たくないんです。筑後(のクラブハウスの水風呂)は温度を下げられるんですが」。千賀は練習後などにサウナや温水、冷水に交互に入る。水温の差で血管のポンプ作用が促進され、老廃物を排出しやすくなるという「交代浴」だ。

 ヤフオクドームと筑後の違いを、千賀は「ドームは水道をひねるだけ。浴槽が広いから、氷をぶち込んでもすぐに温度が上がる」と話す。筑後のクラブハウスには水温が最低15度にキープできる水風呂が設置されており、疲労回復などに有効だと感じたという。

 交渉した三笠球団統括本部副本部長は「(水風呂に)そんな差があることは知らなかった」と素直に認めた。ただ、筑後と同程度の環境を整えるには相当額の費用が予想され、「100%聞けるか分からないけど、ご意見としてたまわりたい」と話すにとどめた。

 この「珍要求」も来季に懸ける思いの証明だ。6年目の今季は自身初の2桁となる12勝(3敗)をマークしたが、最終盤の9月は4試合で1勝2敗と黒星が先行。特に天王山決戦で敗れた日本ハム戦は「9月21日の日付まで覚えてしまった」と悔しさを隠さない。

 個人成績でも勝率第1位のタイトルの対象となる13勝には1勝届かず、最終的には千賀を下回る勝率7割5分で和田がタイトルを獲得。「(冗談で)ありがとう、と言われた」。育成出身では2008年の巨人山口以来の10勝以上も、タイトルには縁がなかった。

 勝率第1位の賞金で、和田はスタッフの慰労会を開いたという。7年目の来季は23歳の剛腕がその「役割」を担う番だ。「来年は何でもいいからタイトルがほしい。どの項目でもそれくらいの数字を残したい」。水風呂への情熱だけでなく、来年への本気度も熱い。 (谷光太郎)

=2016/12/17付 西日本スポーツ=

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