北九州市民球場大改修 内野の土替え「九州一の水はけ」 ソフトバンクの試合もう流れない!?

西日本スポーツ

1989年以来となる改修で内野グラウンドの土を入れ替えることがわかった北九州市民球場 拡大

1989年以来となる改修で内野グラウンドの土を入れ替えることがわかった北九州市民球場

2015年7月21日付本紙1面

 V奪回を目指す工藤ホークスに「第2の本拠地」から追い風! 北九州市民球場が約7000万円を投じて大型改修中だ。昨年12月に始まり、水はけが悪かった内野グラウンドの土を一新する。関係者の目標は「九州一の水はけの良さ」。雨がやんだ後も水が引かず、グラウンド状況が不良で試合中止となった一昨年の再現はなさそう。昨年まで1分けを挟んで8連敗した“鬼門”も今後は味方につける。

 2011年8月から昨年5月まで1分けを挟む8連敗を喫し、「鬼門」と呼ばれた北九州市民球場が生まれ変わる。昨年12月に改修工事をスタート。北九州市の工事担当者は「改修が終われば、九州では最も水はけがいい球場になるはずです」と胸を張る。

 約7000万円を投じる工事の中心は、1989年以来の改修となる土の内野グラウンドだ。日々の整備は丁寧に行っていたが、土自体は長年変わらず、水はけの悪さが指摘されていた。高校野球の開催も多いため、県高野連には水はけの改善を求められていた。

 プロ野球でも水はけの悪さによる「事件」があった。2015年7月20日のロッテ戦は試合前に大雨がやみ、グラウンドの整備が行われたものの、水が引かなかった。プレーボール予定時刻に雨は降っていなかったが、選手の故障防止を理由に試合は中止となった。

 この試合が9月18日に組み込まれたことで、このシーズン最長となる9連戦が発生。工藤監督の就任1年目だったホークスは同17日の西武戦(ヤフオクドーム)で優勝を決めたため、終盤の過密日程の影響は少なかったが、勝負どころでの試練は少ない方がいい。

 今回の改修に際し、北九州市の担当者は土の選定からスタート。複数のサンプルから熊本県産の土を採用した。さらに水はけのいい鹿児島市の県立鴨池野球場と熊本市の藤崎台県営野球場を視察。担当者は「土と砂の混合割合や管理状況を確認しました」と明かす。

 今後の整備手順なども検討が重ねられており、年数を経ても水はけが再び悪化しないような取り組みが進められるという。今年のホークスは4月25日の日本ハム戦、7月19日の西武戦の2試合を北九州市民球場で主催。ファンにとっても今回の改修は朗報となる。

 ゴールデングラブ賞常連の松田、今宮の三遊間コンビをはじめ、堅守を誇るホークス内野陣が実力を発揮しやすい球場になることも確実。就任3年目の工藤監督の下、V奪回を目指すホークスは3月5日のヤクルトとのオープン戦で、新グラウンドの土を踏む。

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 ◆2015年7月20日の北九州「水入り」 前半戦を首位で折り返した工藤ホークスの球宴明け初戦、北九州市民球場で予定されていたロッテ戦はグラウンドコンディション不良のため中止となった。試合開始予定(午後5時)の2時間前に強い雨が降り、グラウンド整備のため開始を30分遅らせる措置をとったが、砂をまいてもぬかるんだ状況は改善されず、選手の故障防止を考えた上で中止が決まった。この日は北九州で年に1度の「鷹(たか)の祭典」。中止決定時点で雨は降っていなかったこともあり、スタンドからは怒りや落胆の声が上がった。

=2017/01/05付 西日本スポーツ=