マッチ「自主性トレ」のススメ 若手の“横並び意識”に提言

西日本スポーツ

大嶽神社の階段を一気に駆け上る松田 拡大

大嶽神社の階段を一気に駆け上る松田

 この世界で勝ち上がるには-。福岡ソフトバンクの松田宣浩内野手(33)が6日、自主トレ改め「自主性トレ」のススメを説いた。旧西戸崎合宿所(福岡市東区)の近隣にある大嶽神社を単独で訪れ、恒例の階段と坂道でダッシュ。チーム内の1軍経験に乏しい若手選手は、同年代や同ポジションのくくりで練習をともにすることが多いとの見方を示し「何か違う」と、横並び意識からの脱却を提言した。

■「なれ合い」指摘

 福岡市内の自宅から車で約30分、松田は早朝の神社に赴いた。108段ある階段上りを5本、横にある坂道上りを2本。「12年目ですけど、いつ来てもキツい。ここを走ったことが自信にもなる。これをやらんと、スタートした気がせんね」。新人合同自主トレ時代からの恒例行事。息の上がった松田は冗舌だった。話題は「自主トレ観」とも言うべき事柄に及ぶ。

 「ファームの選手は年代や、ポジションが一緒ということで練習やってる。そうじゃないと思うんよね。そこを競争して自分が上がらないと、飛び抜けないと上には行けない。どんどん言っていこかなと思うし、それに気付かないとね。何かちょっと違う。それが目立つなと思ってね」

 1~3軍合同の昨秋キャンプの風景を「パッと第三者的に見る」ことがあった。その中で「良くないなと思う」状況だった。1軍と2、3軍で選手の立場が異なることは承知。それでも「1軍を経験したことのない選手は仲間内で練習したりする」と、どこかなれ合いの意識が気になった。

 同僚は仲間にして競争相手。年代、ポジションが重なればなおさらだ。「1軍の選手は自分なり。任せられる部分があるから、若い選手も自分でやる。コーチに聞いたりもしながらね」。自身はドラフト1位相当の希望枠入団。即戦力として1軍に近い立場だったが、入団から2年は2軍での下積みが長くもあった。

 先輩の門をたたくも、独自にやるもよし。慣れた枠から「どんどん羽ばたいていってほしい」と願った。「上(1軍)にいる選手のレベルアップが大事ですけど、もうちょっと底上げしないといけない。チーム力アップというと、そこ(若手)」。V奪回を目指す上で、自分なりの視点からチームに提言した格好だ。

 その後、ヤフオクドームで汗を流した。今後は拠点をグアム、母校亜大に移しながら、春季キャンプに備える。正月は故郷滋賀と、福岡3カ所の神社で「世界一と日本一とフルイニング出場」を願った。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出済み。「(侍ジャパンの)小久保監督からサードに選んでもらうのが最初やけど、そっから日本シリーズまで出続けるのが最大の目標」。さまざまなことに思いを巡らせ、今年を迎えた。 (森 淳)

=2017/01/07付 西日本スポーツ=

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