ライト工藤監督 本業で2回5失点も二刀流でハッスル 名球会東西対抗戦

西日本スポーツ

 二刀流!?で大ハッスル! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(53)が15日、名だたるレジェンド集団の中で輝いた。KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で行われた「名球会フェスティバル2017」の東西対抗戦に東軍の先発で登板。2回5失点と炎上したが、3回から入った右翼守備で好守を連発し会場を盛り上げた。元広島の西軍ながら東軍で登板した黒田博樹氏(41)の無安打投球もアシスト。試合は5-5となり、東軍の張本氏と西軍の小山氏によるじゃんけんで東軍が勝った。

■無駄のない動き

 黒田氏の直球を振り抜いた福留の打球が、右翼方向へグングン伸びた。待ってましたとばかりに白球を追ったのは背番号47、工藤監督だ。落下地点までの素早く無駄のない動きは、外野手と見まがうほど。打球をグラブに収めると、約5700人のファンで埋まった会場の大歓声に応えるように両手を高々と上げた。前の回の3回の守備でも、谷繁氏の右翼前へ落ちそうな打球を猛チャージで好捕。急きょ入った右翼で主役級の盛り上げを見せた。

 「たまたまだよ。守っているとこがよかっただけ」。一度は苦笑いで謙遜したが、センスあふれるプレーで会場を盛り上げて上機嫌にならないはずがない。「引っ張る感じがしたしね。福留君は現役だし後ろの方を守っていた」。高齢の会員も多いため、先発で2イニングを投じた直後に張本氏から当初予定になかった右翼守備を命じられた。53歳にとってもハードな起用ではあったが、笑顔で3イニングを守るだけでなく、打者によって守備位置を変えるなど「野球脳」の高さを示した。

 実は26年ぶりの外野守備だった。1991年の球宴で、当時西武でチームメートの秋山幸二氏(本紙評論家)が延長12回に自打球で負傷。残り野手がいなかったことから工藤監督が左翼の守備に就いた。試合で外野を守ったのはこの時以来となったが、右翼となると高校時代以来。「あとはセンターだけだな!」。満面の笑みで“外野制覇”にも意欲を見せた。

 守備での大活躍で劣勢だった試合を引き分けに持ち込んだ一方で、投手としては珍しく初回に大量5点を失った。昨年1月の名球会セ・パ対抗戦では最速125キロ、2回1安打無失点投球を披露したが、今年は最速も119キロ。「先輩方に花を持たせるために打たれて仕方ないんだけど、プライドが傷ついた…」。苦笑いしながらも、躍動感あふれるフォームは健在で宮崎のオールドファンを喜ばせた。「楽しかったね。ケガ人も出なかったし」。まもなくV奪回へ向けて爪を研ぐ宮崎の地で、指揮官が心からリフレッシュした。(倉成孝史)

=2017/01/16付 西日本スポーツ=

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