東浜、巡礼トレ 「ド地元」うるま市⇔沖尚高⇔亜大

西日本スポーツ

 “聖地”巡礼で原点回帰! 初の2桁勝利を目指す福岡ソフトバンクの東浜巨投手(26)が17日、自らの足跡をたどり、キャンプインに臨む考えを明かした。出身地沖縄県うるま市での自主トレを公開。既にブルペンにも3度入っており、開幕ローテーション入りに向け、順調な仕上がりだ。1月中は同地を拠点に春の選抜で優勝投手となった沖縄尚学高、プロへの道を切り開いた亜大にも出向き、臨戦態勢を整えていく。

■既に3度ブルペン

 実家から車で10分。プロを目指した少年時代からの汗が染みつく、うるま市の具志川野球場で東浜が白球を追いかけた。「“ド地元”です。ここからスタートできてありがたいし、うれしい。原点というか小さいころを思い出しながらやれている」と日焼け顔から白い歯がのぞいた。

 2年ぶりに「大隣組」の一員として原点のド地元で始動した。球場の手配も一手に引き受け、実家から通っている。「そろそろ捕手が座った状態で投げていく。例年より早く仕上がってきている」と仕上がりも上々だ。9日からの自主トレでは既に3度、ブルペン入りした。

 そのうちの初回は、大隣組が休日だった12日、母校の沖縄尚学高野球部グラウンド(八重瀬町)のマウンドに上がった。同校は春の選抜を制し、東浜の名を一躍全国区にした二つ目の原点。現役生と全く同じランニングメニューなどを1人でこなした。厳しい練習に耐えた日々が脳裏をよぎった。

 拠点は大隣組に置きながら、21、22日は三つ目の原点と呼べる都内の亜大に出向く。OBが集まる自主トレに参加し、投げ込みも行う予定だ。「球数は考えていないけど、強度の上がったボールを投げていければいい」。キャンプインに向けて、仕上げ段階に入っていく。

 3カ所の原点をたどる“聖地”巡礼自主トレ。故郷に強い思いを抱く東浜は、一冊の本に出合った。栽弘義(享年65)の生涯をつづった「沖縄を変えた男 栽弘義-高校野球に捧げた生涯」(ベースボールマガジン社、集英社文庫)。沖縄水産高を率いて1990、91年の夏の甲子園で準優勝。沖縄野球の中興の祖とされる名監督の足跡は、映画化もされた。手に取ると引き込まれ、すぐに読破した。「栽さんの頑張りがあって沖縄の野球熱が高まった。今までとは違う視点を持てた。こういう方の積み重ねの上に僕たちがいる。何かしら(故郷に)恩返しができたらいい」と誓いを立てた。

 昨年自己最多の9勝を挙げたとはいえ、先発ローテの座は保証されているわけではない。「空いている枠は少ないけど、人のことは気にせず自分のことをやるだけ。2月1日にしっかりとしたボールを投げられるように」と表情を引き締めた。地元、高校、大学と原点の“三都物語”を経て、新シーズンに臨む。 (小畑大悟)

=2017/01/18付 西日本スポーツ=

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